Saturday, 20 April 2024

全米の新型コロナ感染ペース減速 ワクチンに期待、英変異株に警戒感も

2021年3月3日

ジョンズ・ホプキンス大の最新集計 (3月3日) によると、世界全体の感染者数は1億1,500万人を超えた。

最多国は米国 (約2,880万人) で、インド (約1,110万人)、ブラジル (約1,070万人) の3国が1,000万人を超えた。

世界全体の死亡者は約255万人

国別では米国の約52万人が最多で、バイデン大統領が就任翌日に示した「新型コロナウイルスによる死者が2月中に50万人を超えるだろう」との見通しが的中した。

朗報は、全米で新型コロナウイルスの感染拡大ペースが減速していること。

昨年11月下旬から年明けの「休暇シーズン」に伴う人の移動が収まったことやワクチンの普及が影響したとみられる。

ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、全米の感染確認数 (7日間平均) は1月4日時点の約25万人をピークに減少傾向が続いている。


一方で、英国由来の変異株が米国内で拡大し始めており、警戒感も漂っている。

従来型より感染力も致死率も高いとされるのが懸念材料。

CDCは1月下旬の報告で、英変異株が3月までに米国の流行の大半を占める可能性に触れ、「変異株は現在の良い減少傾向を逆転させる恐れもある」と警鐘を鳴らしている。


疾病対策センター (CDC) の発表では、医療従事者や高齢者らを対象として昨年12月中旬に始まったワクチン接種は、2月8日時点で4,200万回に達している。

CDCによると、2回の注射後それぞれ7日以内に報告を寄せた人のうち、副反応として腕の痛みを訴えたのは1回目67.7%、2回目74.8%に上った。

他の副反応も発症率は2回目の方が高く、体のだるさはそれぞれ28.6%と50.0%、頭痛は25.6%と41.9%だった。

筋肉痛や発熱、悪寒を訴える人もいた。

感染症専門医は「抗体をつくっているサイン。2回目の方がより活発に体が防御しようとしている」と説明。

高齢者よりも免疫が強い若者の方が副反応症状が出やすいという。

ファイザー製のコロナワクチンは、インフルエンザなど他の病気に対するワクチンより副反応が出やすいとされるが、それでも接種によるメリットの方が大きいとして投与を推進する。


カリフォルニア州公衆衛生局が3月3日に発表した統計では州内の感染者は約350万人、死亡者は約5万3,000人

州当局は、ワクチン接種の優先順位として、65歳の高齢者に続いて、3月15日よりがんや慢性疾患を持つ64歳以下も対象になると発表した。


サンディエゴ郡保健福祉課の3月3日統計によると、郡内の累計感染者数は26万人台、累計死亡者数も3,300人を超えた

朗報としては、2月12日から20日連続で1日の新規感染者数が1,000人を切り、緩やかな下降線を描いている。

サンディエゴ郡内での大型ワクチン会場 (スーパーステーション) はペトコパーク、チュラビスタ、ラメサ、サンマルコス、UCSD、デルマーフェアグラウンドの6か所に設置されている。

*ロケーション確認と事前予約は vaccinationsuperstationsd.com

*2月18日現在、ペトコパークを含む各会場はワクチン供給量調整のため予約受付を一時的に中止している。再開日要チェック。

*2月24日現在、ワクチン接種の順番と予約状況をチェックする MyTurn.ca.gov サイトは休止中。要チェック。


Photo:© Simone Hogan / shutterstock.com(*Vaccination super station)


2021年3月1日号掲載(2021年3月3日更新)