2021年4月8日
バイデン大統領は3月末にホワイトハウスで演説し、新型コロナウイルスワクチンの接種対象を4月19日までに成人の9割に拡大すると発表した。
バイデン氏は5月1日までに全成人を接種対象にすると既に表明。
演説では接種拠点をさらに増やし、利便性を高めると強調した。
一方で、保守的な州を中心にマスク着用のルールが緩みつつあることから「国を思うが故の義務だ」と述べ、着用徹底を改めて呼びかけた。
米疾病対策センター (CDC) は4月2日、新型コロナウイルスワクチンを接種した人の旅行に関する指針を改定し、自主隔離や検査なしに国内旅行できると発表した。
研究を基に、最後の接種から2週間を経れば接種完了とみなされ「低リスク」で旅行できると説明した。
旅行中にはマスク着用、人混みの回避、人との距離を保つこと、頻繁な手洗いが必要だとの条件も付けた。
一方、接種が完了していない人は引き続き、旅行の前後に検査し帰宅後も自主隔離が必要だとしている。
カリフォルニア州では、50歳以上の州民は4月1日からワクチン接種を受けることができる。
16歳以上の州民は4月15日から接種可能。
ニューサム州知事は4月6日、ワクチンの供給が安定しており、感染率が低いままであれば、6月15日にコロナウイルスに関するほとんどの制限を解除する見通しを明らかにしている。
サンディエゴ郡は4月7日、州当局が規定した「ビジネス制限レベル」がさらに1段階緩和され、「赤」(Tier 2) から 「オレンジ」(Tier 3) に移行した。
フレッチャー郡政官は「Covid-19からの回復に向けて、もう一つ重要なステップを踏み出した」と述べた。
また、サンディエゴ郡公衆衛生責任者のウーテン博士は、昨年7月から実施しているレストラン、バー、醸造所、蒸留所、ワイナリーの屋内営業禁止措置を解除すると表明。
「カリフォルニア州の新型コロナ発症率の低さに加え、ワクチンのおかげで命を救い、経済を回復させ、子供たちを学校に通わせる生活様式を取り戻す道が開けた」と語った。
「オレンジ」(Tier 3) の段階では、食事を提供しないバーなど、より多くのビジネスが再開可能となる。
レストランは屋内で50%の収容率で営業でき、ワイナリー、蒸留所、醸造所は屋内でのサービスが再開できる。
加えて、スポーツやエンターテイメントなどの屋外ライブイベントは収容率を33%まで増やすことができる。
サンディエゴ郡内の多くのテーマパークも州のガイドラインに基づく規則を遵守しつつ、4月中に営業再開を始めた。
サンディエゴ郡保健福祉課発表の4月8日統計によると、郡内の累計感染者数は約27万3,000人。
累計死亡者数は約3,600人。
4月を迎えて1日の新規感染者数が100人~300人台の水準で抑制され、死者数 (0~12人)、集中治療患者数 (-1~3人) ともに減少傾向を示している。
*ワクチン接種場所の確認と事前予約は vaccinationsuperstationsd.com。
* myturn.ca.gov に登録して基本情報を入力するとワクチン接種の順番確認と予約可。
(2021年4月16日号掲載)