2021年3月6日
ジョンズ・ホプキンス大の最新集計 (3月5日) によると、世界全体の感染者数は約1億1,600万人。
最多の米国 (約2,890万人) にインド (約1,120万人)、ブラジル (約1,080万人) が続き、これらの3国が1,000万人を超えている状況に変わりはない。
世界全体の死亡者は約257万人。
国別では米国が最多 (約52万人) で、ブラジル (約26万人)、メキシコ (約19万人) と続く。
米食品医薬品局 (FDA) は2月27日、米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン (J&J) 製の新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を許可した。
米国で新型コロナワクチンの実用化は3例目で接種の加速が期待される。
接種対象は18歳以上。
米政府は6月末までに1億回分の供給を受ける。
バイデン大統領は声明でJ&Jのワクチン使用認可を歓迎する声明を発表。
米国で先行する米ファイザー製と米モデルナ製は2回接種が必要なのに対し、J&Jの製品は1回接種でよいのが特徴。
零下20℃の冷凍庫で2年間、2~8℃の冷蔵庫では3か月保存でき、取り扱いも容易だ。
米国を含む国際的な臨床試験では中等症から重症の発症率を66%抑えた。
変異株が広がる南アフリカでもほぼ同様の有効性が示されたという。
接種部位の痛みや頭痛などの副反応が見られたが、軽度か中程度が多かった。
一方で、バイデン氏は感染力が強い変異ウイルスの拡大を懸念し「闘いの終わりにはほど遠い」とマスク着用の重要性を改めて訴えた。
さらに、ニューヨーク・タイムズ紙 (電子版) は2月24日、新型コロナウイルスのワクチンの効果を弱める可能性がある新たな変異株がNY市で急速に拡大していると伝えた。
コロンビア大などの2つの研究グループが突き止めたとしている。
CA州でも重症化した場合に11倍の致死率を持つという「地元由来」の変異株が急拡大しているが、専門家は今回のNY由来の変異株がより脅威で懸念されるとの見方を示した。
疾病対策センター (CDC) によると、医療従事者や高齢者らを対象として昨年12月中旬に始まったワクチン接種は、3月5日に全米で8.260万回に達した (1回目と2回目を含む)。2月8日時点の4,200万回から1か月未満で倍増したことになる。
CA州公衆衛生局は3月5日時点で、州内の感染者は約350万人、死亡者は約5万3,000人と発表した。
SD郡保健福祉課の3月5日統計によると、郡内の累計感染者数は26万2,000人を突破し、累計死亡者数は約3,400人。
朗報としては、2月12日から22日連続で1日の新規感染者数が1,000人を切っている。
ネイサン・フレッチャーSD郡政官は3月3日、郡内の感染ペース減速傾向を受け、CA州当局が規定している「ビジネス再開レベル」が緩和される現実性に触れた。
レベルは4段階に色分けされ、感染データに基づいて、最も厳しく制限される「紫」から「赤」「オレンジ」「黄」へと緩められる。
SD郡は昨年11月から紫レベルにある。
フレッチャー氏は3週間以上続く新規感染者数の漸減ラインとワクチン接種の普及が見込まれることから、3月中にも1段階緩い赤レベル (基本的に屋内収容人数25%以下の条件でビジネス活動可) に戻れる見通しを述べつつ、CA州に出現した感染力の強い新たな変異株が懸念材料になると付け加えた。
3月3日現在、SD郡内の1回目ワクチン接種者は約59万4,000人 (接種可能者の22.2%) に上る。
2回目接種者は約28万7,000人 (同10.7%)。
SD郡内での大型ワクチン会場 (スーパーステーション) はペトコパーク、チュラビスタ、ラメサ、サンマルコス、UCSDキャンパス、デルマーフェアグラウンドの6か所。
*ロケーション確認と事前予約は vaccinationsuperstationsd.com。
*myturn.ca.gov サイトに登録して基本情報を入力すると、予防接種の順番確認と予約ができる。
(2021年3月16日号掲載)