平成29年春の叙勲受章者を発表

平成29年春の叙勲受章者を発表

在ロサンゼルス日本国総領事館からのお知らせ

ヘンリー・ヤスシ・太田氏
ゲイリー・ヤマウチ氏

4月29日(日本時間)、日本政府は、平成29年春の叙勲受章者を発表しました。

当館管轄区域関係者では、ヘンリー・ヤスシ・太田氏とゲイリー・ヤマウチ氏の2氏に対して授与されます。

伝達式は在ロサンゼルス日本国総領事公邸において実施される予定です。

各受章者の対日功績は次の通りです。


ヘンリー・ヤスシ・太田【旭日小綬章】
ヘンリー・ヤスシ・太田氏は、第二次世界大戦中、アメリカ合衆国アリゾナ州ヒラ・リバーにあった日系人収容所にて生まれました。

同人は日本にルーツを有する米国人として、法律やビジネス面だけではなく、文化面においても日米間の架け橋となるべく尽力し、ロサンゼルスの日系人の象徴的な組織や施設の設立、運営において中心的な役割を果たすこととなりました。

同人は昭和45年にカリフォルニア州弁護士資格を取得し、米国進出を検討している日本企業の法人弁護士として活躍されました。

昭和50年代前半には南カリフォルニア日系企業協会の法律顧問を努め、日本企業に対する不当な税制の排除に尽力しました。

また、日本とカリフォルニアの相互理解を促進するため、カリフォルニア州議会との交流事業を立ち上げました。

同人は南カリフォルニアの日系企業を支援してきた経験が評価され、対日関係担当のロサンゼルス市長顧問、ロサンゼルス郡のアジア国際顧問委員会委員に就任しました。

同人は各界で活躍する日系人リーダーが各々の分野において日米交流の架け橋となるべきと考え、平成21年に有志で非営利団体米日カウンシルを設立しました。

同カウンシルは設立後8年しか経過していませんが、既に日系人による全米的な組織として広く認識されており、日本外務省が実施している在米日系人リーダー招聘プログラムにも全面敵に協力しています。

米日カウンシルは平成23年の東日本大震災発生時には米国内で震災支援基金を立ち上げて支援を集めたほか、平成24年には、東日本の復興を中長期的に支援するため、日米間の文化的・経済的な結束強化と友好を深めることを目的とした「トモダチ・イニシアティブ」を米国政府と共同で立ち上げています。

同人は平成2年より日米文化会館の理事を務め(平成24年には理事長)、同文化会館の改革に尽力し、現在では同会館は南カリフォルニアだけでなく、全米においても日系人の象徴的な存在として認識されるに至っています。

日系人収容所で生まれた経歴を持つ同人は全米日系人博物館の設立・運営にも深く携わってきました。

平成2年から3年間にわたり同博物館の理事長を務め、現在も理事として活躍されています。

同博物館はリトルトーキョーの象徴的な施設の一つであり、米国史の一部として日系人の歴史を学習する場となっています。

同人は次世代の日系人が日本との絆を誇りに持てるようするためのキズナ・プロジェクトの理事として、現在も資金集めを支援するなど、縁の下の力持ちとして活躍しています。


ゲイリー・ヤマウチ【旭日双光章】
ゲイリー・ヤマウチ氏は、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴで生まれた日系3世。

第二次世界大戦後、家族と共にカリフォルニア州ガーデナ市に移り住みました。

10代からボーリングに打ち込み、15歳でプロになると、昭和37年に年間最優秀ジュニア・ボウラーに輝き、昭和48年には南カリフォルニアのプロ・チームにアジア系米国人として初のメンバーとして加わり、プロ・ボウラーとして全米ツアートーナメントに参戦しました。

引退後、不動産業などの職を経て、平成2年、アルハンブラ市で自動販売機管理会社トライスター・ベンディング社を起業。

同社では、全社員の4分の1にあたる従業員を、刑務所収監経験のある若者らの更正施設の卒業生から継続的に雇い、地域社会において不遇な環境で育った若者らの社会復帰活動に大きく尽力してきました。

1990年代後半から、同氏は、地域での様々なボランティア活動に積極的に参加するようになりました。

また、日系1世である祖父のルーツを調べ、鹿児島県霧島市の旧士族である山内家の出身であることを突き止めると、日本の親族と再会。

これをきっかけに、さらに積極的に日系アメリカ人コミュニティーの活動に参加するようになりました。

平成16年には、アルハンブラ市議会議員となり、平成19年以後は、3度にわたって市長を務めました。

日系人初のアルハンブラ市長になった際、鹿児島県霧島市に姉妹都市の締結を提案すると、平成19年7月に霧島市長がアルハンブラ市を来訪。

同年10月に姉妹都市交流が始められました。

また同氏は、日系アメリカ人志願兵の戦争体験を記録することを目的に設立されたゴー・フォー・ブローク全米教育センターの活動を全面的に支援するようになり、日系退役軍人の歴史を広く米国社会に伝えるため、10年間にわたって理事を務めています。

同氏は、2004年にアルハンブラ商工会議所から会頭賞とシチズン・オブ・ザ・イヤーを受賞。

長年にわたる慈善活動を通じて、地域社会における日系人に対する信頼感や日本への親近感の醸成に大きく貢献し、現在も多くの慈善団体や非営利団体の支持者として広く活躍しています。


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(2017年5月16日号掲載)