ツイッター、マスク氏提訴 買収撤回は契約違反

2022年7月14日

短文投稿サイトのツイッターは7月12日、米電気自動車 (EV) 大手テスラの最高経営責任者 (CEO) のイーロンマスク氏が買収を撤回したのは契約違反で無効だとして、契約履行を求めてデラウェア州の裁判所に提訴した。

買収をめぐるマスク氏との対立は法廷闘争に発展。

米メディアによると、ツイッターは審理を9月に4日間で完了するよう申し立てた。

迅速な裁判によって経営への影響の長期化を回避し、混乱の早期収拾を図る狙いがあるとみられる。


マスク氏とツイッターは4月に総額440億ドル (約6兆円) での買収に合意していたが、マスク氏は7月8日、スパム (迷惑) アカウントの割合の検証に必要なデータをツイッターが提供しなかったことなどを理由に、買収撤回を表明。

ツイッター側が複数の契約に違反したと主張していた。

また、マスク氏は11日に「彼らは私に裁判でツイッターを買えと迫る」「ツイッターは迷惑アカウントについて法廷で明らかにする義務を負った」という文章と自身が大笑いする画像を投稿し、ツイッター側の対応を痛烈に批判。


ツイッターは訴状で、迷惑アカウントの検証に関する問い合わせには応じており、情報提供を拒否したというマスク氏の主張は虚偽だと述べた。

マスク氏がツイッターや同社幹部を中傷する投稿を繰り返したことが、取引成立に最善の努力をするという契約に違反したとも指摘した。


ツイッターの人員削減が企業組織を維持するという義務に違反したとのマスク氏の指摘については、契約違反に当たらないとの見解を示した。

「個人的な利益にならなくなったので、義務を果たすことを拒んでいる」とマスク氏を批判している。



*Picture:© Sergei Elagin / shutterstock.com



(2022年8月1日号掲載)