バイデン氏支持率急落 アフガン撤退、コロナに批判 トランプ氏が攻撃強化

2021年9月8日

バイデン大統領の支持率が急落している。

アフガニスタン駐留米軍撤退の進め方への批判新型コロナウイルス感染再拡大甚大なハリケーン被害と三重苦に直面し、各種世論調査の平均で不支持率が上回った。

トランプ前大統領はバイデン氏攻撃を強め、2024年大統領選への出馬意欲を一層強めているようだ。
 

政治分析サイト「538」がまとめた主要世論調査の平均によると、9月3日時点のバイデン氏の支持率は45.9%不支持率は48.4%

8月末に不支持率が支持率を逆転して以降、差は拡大傾向にある。
 

ワシントン・ポスト紙などが8月29日~9月1日に実施した調査によると、アフガン情勢への対応は60%が不支持で、支持はわずか30%。

米軍撤退自体は77%が賛成したが、進め方は52%が支持できないと答え、米兵の犠牲や国外退避できない米国民が出たことへの不満をうかがわせた。

一方、コロナ対応は52%が支持したが、6月調査から10ポイントの減少となった。

米調査会社ゾグビーによると、昨年の大統領選挙でバイデン氏に投票した2,173人を対象に「後悔しているか?」と尋ねたところ、「はい」20%、「いいえ」76%、「分からない」4%との結果だった。

また、民主党支持者の21%がバイデン氏の仕事ぶりを不本意に感じていることが明らかになった。

有権者全体でみると、バイデン氏不支持を表明しているのは、都市部在住者 (28%) が郊外在住者 (14%) より多く、30歳未満の青年層 (27%) が65歳以上の高齢者層 (6%) を凌ぎ、男性 (27%) が女性 (13%) を超えていた。


バイデン氏の苦境に乗じるトランプ氏は9月3日の声明で、避難民として米国が受け入れるアフガン人協力者について「何万人も来るが、どれだけテロリストがいるのか」と看板の反移民姿勢を強調。

側近の共和党議員が「アフガンの狂乱後、トランプ氏は出馬表明するつもりだ」と語る音声も出回り、米政界は騒 (ざわ) ついた。

議員側は発言を打ち消したが、観測気球だったとの見方もある。
 

ワシントン・ポスト紙は「史上最長の大統領選挙戦に備えろ」とのコラムを載せ、トランプ氏が通常のパターンである来年秋の中間選挙後ではなく、その前に大統領選出馬を発表する可能性は十分あると指摘。

出馬を目指す他の共和党有力者の動きを封じる狙いや、自分への刑事捜査に対して「政治的」と反撃するためなどの理由を挙げた。


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(2021年9月16号掲載)