五輪開催へ4つのシナリオ IOC、コロナと共存想定

2020年11月13日

新型コロナウイルスの影響で来夏に延期となった東京五輪の開催に向けて、国際オリンピック委員会 (IOC) が感染状況に応じた4段階のシナリオを描き、現状では安全度が2番目に高い「コロナとの共存」を想定していることが11月11日に分かった。
 

同段階では、新規感染者は頭打ちながら局所的にクラスター (感染者集団) が発生し、ワクチンの普及は限定的と推測。

ソーシャルディスタンス (社会的距離) の確保や衛生面の要件が求められるものの、渡航制限は全般的に緩和され、今年後半から観客数の制限など予防策を講じて大規模な大会が再開したことで市民からの信頼が高まっていると想定した。
 

最良のシナリオでもワクチン利用は一部に限定されるとし、現状から悪化する残り2つのシナリオでは日本で感染が拡大して懸念が高まっているケースと、日本は改善する一方で感染が再拡大した欧米との格差が生まれ、米国やブラジル、ロシアなどからの入国を禁じるケースを描いた。
 

IOCのバッハ会長は国際競技連盟関係者が集まった11月の会合で、「あらゆるシナリオに対応できるコロナ対策をつくり上げているので安心してほしい」と訴えていた。

Photo:© Morumotto / shutterstock.com


(2020年12月1日号掲載)