日本の化粧品大手、米市場で攻勢
ガーウィッチなど現地ブランドを買収
2017年2月22日
化粧品大国の米国で資生堂など日本の化粧品大手が現地ブランドを買収、攻勢を強めている。
熱心な愛好家を抱えたブランドによる市場開拓でグローバル販売を強化する狙いだ。
資生堂は米国の子会社を通じて、「ガーウィッチ プロダクツ」の買収を完了。
ガーウィッチの2015年12月期売上高は1億7500万ドル (約200億円) に達する。
中核となる口紅などの高価格帯のメーキャップ商品ブランド「ローラ メルシエ」では、2017年12月期売上高で前期比10%超の増加を見込む。
コーセーは、米国を攻略するために2014年に買収した天然由来成分の商品を展開する米タルトが好調に推移。
タルトの2016年1~6月期売上高は前年同期比55%増の104億円と大きく伸びた。
有力化粧品販売店の「セフォラ」と「ウルタ」のそれぞれに対応した新商品を投入した。
一方、ポーラ・オルビスホールディングスは海藻などの海洋成分を使ったスキンケア商品を展開する米エイチツーオープラスを2011年に買収。
しかし、同社は業績不振が続き、2016年12月期売上高は前期比35.4%減の約25億円と落ち込んだ。
昨年9月にデザインを一新した新商品を米国で発売。
ブランドの再構築に取り組んでいる。
*写真はイメージ
(2017年3月16日号掲載)