アンドロイド、新興国で普及し逆転

アンドロイド、新興国で普及し逆転

OSの世界シェア、ウィンドウズを抜く

2017年4月4日

© Twin Design

パソコンやスマートフォンの基本ソフト (OS) の世界シェアで、グーグルの「アンドロイド」 がMSの「ウィンドウズ」 を抜いて初めて首位に立った。

アンドロイドを採用したスマートフォンが新興国で普及し、ウィンドウズが圧倒的なパソコンの販売が低迷する中で形勢が逆転した格好だ。

アンドロイドが主流OSとなったのは東南アジア諸国とアフリカの大部分の国。

グーグルはアンドロイドを希望する企業に幅広く提供するオープンな戦略が奏功し、2000年代後半からスマホが急速に普及した波に乗った。

2016年10~12月期のスマホ世界販売台数のOS別でアンドロイドは81.7%と圧倒的な首位なのに対し、ウィンドウズはわずか0.3%だった。

スマホの代表的なメーカーの韓国サムスン電子や中国の華為技術 (ファーウェイ) などのほか、中国の北京小米科技 (シャオミ) のような新興企業もアンドロイドを採用している。

一方、パソコンの需要が根強い日本と米国、欧州諸国の大半ではウィンドウズがOSの多数派を保つ。

しかし、米調査会社IDCによると、2016年のパソコン世界出荷台数は5年連続で前年を割り込んでおり、スマホ普及を追い風にしたアンドロイドの世界シェアは今後も上昇する可能性がありそうだ。


(2017年4月16日号掲載)