マイクロソフトの4K対応「Xbox One X」11月発売

マイクロソフトの4K対応「Xbox One X」11月発売

他社も新商品発表、ゲーム機市場、年末商戦激化の様相

2017年6月12日

マイクロソフト (MS) は6月11日、ゲームを高精細な画質で楽しめる4K対応の家庭用ゲーム機「Xbox One X」 (エックスボックスワンエックス) を米国で11月7日に発売すると発表した。

価格は499ドル (約55,000円) で日本での発売時期や価格は未定。

ゲーム機市場では、任天堂が3月に「ニンテンドースイッチ」を投入。

先行するソニー・インタラクティブエンタテインメントの「プレイステーション (PS) 4」に対し、残り2社が新商品で巻き返しを図る。

年末商戦は例年以上に熱を帯びそうだ。

MSはロサンゼルスで6月13日に開幕する世界最大のゲーム見本市「E3」を前に、記者会見した。

従来機種に比べて本体を小型化し、処理速度を大幅に高めた。

エックスボックスワン向けのゲームソフトも使える。

Xbox部門責任者のフィル・スペンサー氏は「世界で最もパワフルなゲーム機だ」と紹介した。

2013年11月に発売した現行機エックスボックスワン以来、4年ぶりの大幅刷新。

E3に合わせてお披露目し、年末に向け攻勢をかける。

ソニーは昨年秋、PS4に接続して使えばゲームに入り込んだような感覚が得られるゴーグル型の仮想現実 (VR) 端末 「PSVR」や、4K画質に対応した高性能版 「PS4プロ」を投入。

国内外の人気ソフトもそろい、消費者を引きつけている。

市場奪還を目指す任天堂は3月、ニンテンドースイッチを世界で発売した。

据え置き型でありながら本体に液晶画面があり、屋外で遊ぶこともできる。

君島達己社長は「新しい遊び方を体験すれば面白さを実感してもらえる」と意気込む。

2017年度に1000万台の販売を目標にしており、不振の「WiiU (ウィー・ユー)」から挽回を図る。

ゲーム情報サイトのVGチャーツによると、Xboxの累計販売台数は今年4月時点で約2960万台。

任天堂が2012年に発売したWiiUは約1390万台で、いずれもPS4の約5800万台に水をあけられている。


(2017年7月1日号掲載)