「息子は良い子」全面擁護を展開

「息子は良い子」全面擁護を展開

トランプ氏の身内びいきに批判の声

2017年7月15日

トランプ大統領の長男、ドナルド・トランプ・ジュニア氏 (39) がクリントン元国務長官に不利な情報を求めてロシア人弁護士と面会したことに非難が集中する中、トランプ氏が「息子は良い子」と全面擁護論を展開、困惑が広がっている。

周囲の助言に耳を貸さず、自らメディア対応も指南しているとされ「縁故主義むき出し」との批判が出ている。

「彼はグッドボーイだ。面会では何もなかった」。

トランプ氏はパリに向かう大統領専用機でそう語り、ロシア側とジュニア氏らトランプ陣営に共謀があったとの見方を否定した。

フランスのマクロン大統領との共同記者会見でもジュニア氏擁護に終始。

首脳会談で渡り合ったマクロン氏とジュニア氏が同じ年であることから、ワシントン・ポスト紙は「トランプ家では40歳近くになっても子供扱いだ」と揶揄 (やゆ) した。

大統領補佐官に起用した長女イバンカさんを国際会議で首脳席に座らせるなど、トランプ氏の身内びいきは目に余るとの指摘も。

大統領選干渉疑惑「ロシアゲート」では、イバンカさんの夫クシュナー大統領上級顧問もロシア人弁護士との面会に同席した事実が明らかになり、政権運営の重荷になっている。


(2017年8月1日号掲載)