Thursday, 28 March 2024

NY市長、黒人元警官濃厚 民主予備選、史上2人目

2021年7月9日

11月のニューヨーク市長選に向けた民主党予備選で、選挙管理委員会は7月6日に暫定開票結果を発表し、黒人で元警官のブルックリン区長エリック・アダムズ氏 (60=*写真) が勝利を確実にした。

AP通信が伝えた。

ニューヨークは民主党支持者が支配的なため、アダムズ氏が本選も制し、来年1月に同市で史上2人目の黒人市長となる可能性が濃厚だ。
 

アダムズ氏は声明で「労働者階級が率いる歴史的勢力がわれわれの勝利をもたらした」と勝利宣言した。

2位の白人女性の前市衛生局長キャスリン・ガルシア氏 (51) を小差でかわした。

市民は新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けた経済の再生より、悪化した治安の改善を重視し、元警官のアダムズ氏を選択した。
 

ニューヨーク市は今回、有権者が13候補の中から5候補に順位を付け投票できる新方式を採用した。

誰も過半数を得票しなければ最下位候補を脱落させ、その獲得票を2位に指定された各候補に振り分け、同様の作業を繰り返す仕組み。

暫定結果によると、最終的にアダムズ氏の得票率は50.5%、ガルシア氏は49.5%。
 

共和党予備選では、防犯活動NPO「ガーディアン・エンジェルス」の創設者カーティス・スリワ氏 (67) が大差で勝利している。


Picture:© lev radin /shutterstock.com


(2021年8月1号掲載)