Thursday, 28 March 2024

English ワンポイント英語

一体全体~? (2021.5.16)

 

 

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    渋谷 昌治

英語講師

1966年第11回高松宮杯全日本英語弁論大会優勝、早稲田大学主催全日本学生英語弁論大会優勝。1969年明治学院大学英文学部音声学科卒業。同年東京 アナウンスアカデミー卒業。
日本では、オールナイトニッポンのDJとして活躍。
1969年留学のため渡米。1974年よりサンディエゴに定住。
1976年 「ショージ英会話教室」を開校。


ご質問、ご連絡はこちらまで  
 
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一体全体〜?

日常会話の疑問文を強調したい時に、又は、驚いた時によく使われる「一体全体これは何ですか」と言う表現は、英語には4つあります。

一番よく使われる表現は、俗語で、少し下品な言い回しですが、「What (in) the hell is this?」です。

次によく使われる表現は、やはり俗語であまり上品ではありませんが、 「What the heck is this?」です。

無難に少し上品な言い回しをしたければ、英語の標準語として、「What on earth is this?」又は、「What in the world is this?」と言う表現があります。

公式は、普通の疑問文の疑問詞の後ろに、the hell、the heck、on earth、in the worldのどれかを入れればいいのです。

一番下品ですが、一番よく使われる表現から順番に並べると、以下の様になります。

 

  1. 疑問詞 + the hell + ~ ? 
  2. 疑問詞 + the heck + ~ ? 
  3. 疑問詞 + on earth + ~ ? 
  4. 疑問詞 + in the world + ~ ? 

 

例えば、「Who the hell are you?(一体あんたは誰なの)」という表現は、決して上司や先生などに対して使ってはいけません。

家族、友達の間では、「What the hell has happened?(一体何が起こったんだ)」と言う表現を使ってもいいですが、女性はなるべく、下品になり過ぎない様に、「What the heck has happened?」と言う表現が無難でしょう。

上流社会、公の場、書き言葉では、「Where on earth is he? (一体彼はどこにいるのですか)」、「When in the world is she coming? (一体彼女はいつ来るのですか)」等が使われています。


では、練習しましょう。次の文を英語に訳してください。

問題:

  1. 一体全体どうやってここに来たのですか?
  2. 一体あんたは何を考えているんだ?
  3. 一体全体どこに行ってたの?

正解:

  1. How in the world did you come here?
  2. What the hell are you thinking about?
  3. Where the heck have you been?

 (2021年5月16日号掲載)

forgetingかforgettingか? (2021.4.16)

 

 

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    渋谷 昌治

英語講師

1966年第11回高松宮杯全日本英語弁論大会優勝、早稲田大学主催全日本学生英語弁論大会優勝。1969年明治学院大学英文学部音声学科卒業。同年東京 アナウンスアカデミー卒業。
日本では、オールナイトニッポンのDJとして活躍。
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forgetingかforgettingか?

よく生徒たちから、動詞の語尾に---ingをつける時に、その単語の語尾の子音字を重ねて---ingをつけるのかどうかと尋ねられます。

殆どの生徒は、そのルールを知りません。そこで今回はそのルールを説明しましょう。


まず、米国と英国とでは、多少ルールが違いますが、基本的な米国のルールを説明します。

動詞の語尾の子音字を重ねて---ingをつけるためには、以下の3つの条件を満たしていなければなりません。

  1. 単語の一番最後の音節(母音を含む音の集団)にアクセントがあること。
  2. 単語の一番最後の音節のつづりと発音が短母音であること。
  3. 単語の語尾のつづりと発音が短子音字で終わっていること。

 

以上の3つの条件の1つでも欠けていたら、その動詞の語尾にただ---ingをつけて、3つの条件をすべて満たしていれば、語尾の子音字を重ねてから---ingをつければいいのです。

例えば、forgetという動詞は、3つの条件をすべて満たしているので、語尾の子音字を重ねてから---ingをつけるので、forgettingが正しいです。


一方、
targetという動詞は、アクセントが第一音節にあるので、条件が1つ満たされていません。従って、targetingが正しいです。

beginという動詞も、3つの条件を満たしているので、beginningが正しいですが、startという動詞は、語尾のつづりが、---rtと短子音字ではないので、startingがただしいです。


なお、
traveltotalの様なl(エル)で終わる動詞は、米国ではルール通り、traveling及びtotalingが正しいですが、英国では、l(エル)を重ねて、travelling及びtotallingになるので、注意して下さい。

それから、take の様なe(イー)で終わる動詞は、e(イー)を消して---ingをつけて 
takingになることは、皆さん知っているでしょう。


参考までに、以下の動詞は、条件を満たしているので、語尾の子音字を重ねてから---ingをつけて下さい。

beg,  cut,  dig,  drop,  forget,  get,  hit,  kid,  let,  occur,  prefer,  permit,  put,  refer,  tip

 (2021年4月16日号掲載)

Do you mind ~ ? (2021.3.16)

 

 

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    渋谷 昌治

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Do you mind ~ ?

日常会話で「Do you mind ~?(~しても構いませんか)」と尋ねられ、「はい、構いませんよ。」と答えたい時に、英語では、「No, I don't mind~.」と答えなければなりません。

しかし、多くの日本人は、この質問をされた時に、「Yes, I do.」と答え、「〜してもらっては困ります。」と逆の意味に理解されて、相手をしばしば戸惑わせてしまいます。

mindという動詞には、自動詞と他動詞と2種類あり、「気にする」とか「いやだと思う」という意味があります。

否定の場合は、not mindになり、「気にしない」とか「構わない」という意味になります。

自動詞の場合、しばしば「if 節」が伴い、「仮定法現在」を使います。

例えば、「Do you mind if I smoke here?(ここでタバコを吸っても構いませんか)」と尋ねられた時に、構わなければ、「No, I don't mind.」と答えて、首を横に振って下さい。

逆に、吸ってもらっては困ると答えたければ、「Yes, I do.」と言って、首を縦に振って下さい。

丁寧に表現したい時は、「仮定法過去」を使い、「Would you mind if I smoked here?」となり、if節の動詞が過去形になる事を忘れないで下さい。

もちろん、答えも、「No, I wouldn't mind.」又は、「Yes, I would.」とwould を使って下さい。

他動詞の場合、しばしば動名詞が目的語になります。

例を上げると、「Do you mind shutting the window?(窓を閉めてもらっても構いませんか)」となり、窓を閉めるのは、尋ねられた方である事に注意して下さい。

答え方は同じで、窓を閉める意志があれば、「No, I don't mind.」と首を横に振って、窓を閉めて上げて下さい。

逆に、窓を閉めたくなければ、「Yes, I do.」と首を縦に振って下さい。



では、練習しましょう。次の文を英語に訳して下さい。

 

問題:

  1. 「テレビをつけても構いませんか?」「はい、構いません。」
  2. 「ドアを開けてもらっても構いませんか?」「はい、構いません。」


正解:

  1. 「Do you mind if I turn on the TV?」「No, I don't mind.」
  2. 「Do you mind opening the door?」「No, I don't mind.」

 (2021年3月16日号掲載)

冠詞(aかtheか) (2021.2.16)

 

 

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冠詞(aかtheか)

今回は、日本人の苦手とする冠詞の正しい使い方を勉強しましょう。

不定冠詞と呼ばれる「a、an」は、不特定の単数の可算名詞の前に置かれます。

「a+名詞」は、「1つの〜」、「1人の〜」、「1匹の〜」、「ある〜」、「某〜」等と訳します。

例えば、「There is a man in the restroom.」は「トイレに1人の男がいる。」と訳し、この文章からは、男が何者であるかわからないので、不定冠詞を使って、「a man」が正解で、「the man」と言っては間違いです。

「He bought a car yesterday.」は、「彼は昨日、1台の車を買った。」と訳し、初めて話題にのぼる「某自動車」を買ったということになります。

一方、定冠詞と呼ばれる「the」は、なんらかの意味で限定された単数、又は複数の可算、又は不可算名詞の前に置かれます。

つまり、いったん話題にのぼった名詞を二度目に言う時は、もう特定されているので、「a」ではなく、「the」を名詞の前に置かなければなりません。

[the+名詞]は、「その〜」、「例の〜」等と訳します。

例えば、「There is a man in the restroom.」と言った後に続く文章は、

「The man must be my new student.(その男は、私の新しい生徒に違いない。)」となり、

「the man」を「a man」と言っては間違いです。

その他に、「the」は、世の中に1つしかないもの(the sun、the moon)、最上級の形容詞(the tallest mountain)、序数(the second son)、川、海、半島、砂漠(the Mississippi、the Pacific Ocean)、2語以上の国名、団体、群島(the United States of America、the United Nations、the Hawaiian Islands)、公共建築物と乗り物(the White House、the Oriental Express)等の前に置きますが、湖、山、公園、駅、通り、寺院、大学 ( Lake Tahoe、Mount Fuji、Central Park) などは、普通、無冠詞です。

 (2021年2月16日号掲載)

総称は不可算名詞 (2021.1.16)

 

 

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1966年第11回高松宮杯全日本英語弁論大会優勝、早稲田大学主催全日本学生英語弁論大会優勝。1969年明治学院大学英文学部音声学科卒業。同年東京 アナウンスアカデミー卒業。
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総称は不可算名詞

英語の名詞には、数えられる可算名詞と、数えられない不可算名詞があります。


一般的に、一定の形を持った個体(人間、動物、物など)の普通名詞、及び一部の抽象名詞は可算名詞です。

例えば、a man、many people、a few books、a lot of birds、two possibilitiesなどの名詞は、可算名詞です。


一方、液体、気体、クリーム状、つぶ状、食肉、パンやケーキ類、仕事、学科、大部分の抽象名詞、及び総称は不可算名詞です。

例えば、water、shampoo、much smoke、a little sugar、a piece of meat、a slice of bread、homework、music、informationなどの他に、総称のfurniture(家具類)、money(お金)、clothing (衣類)、jewelry(宝石類)などの名詞は、不可算名詞です。


なぜ総称が不可算名詞なのかを説明しましょう。

「テーブル」や「椅子」などは実在して1個、2個と数えられますが、「家具」という物体は実在せず「家具類」とあくまで総称にすぎません。

同じ理屈で、「1ドル」、「5ドル」、「20ドル」などは紙幣として実在してますが、「お金」という物体は実在せず、総称にすぎません。

従って、furnitureやmoneyなどは不可算名詞です。



では、練習しましょう。次の誤った英文を正しく直して下さい。


問題:
  1. We have many furnitures at home.
  2. I wear many jewelry when I go out.
  3. A lot of money were spent last month.



正解:
  1. We have much furniture at home.
  2. I wear much jewelry when I go out.
  3. A lot of money was spent last month.

 (2021年1月16日号掲載)