生命保険は掛け捨て型か積立型?(2021.10.16)

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ishiwada new face石和田 貴光

保険エージェント

兵庫県神戸市出身。大学卒業後、新聞社系出版社にて教育広報部、営業企画部を経て、2001年8月25日に渡米。2005年10月にイシワダ保険エージェンシーを設立。カリフォルニア全域をカバーし、医療保険、生命保険、各種年金プランやペンションプランを専門とする。医療保険最大手のAnthem Blue Cross社より、カリフォルニア州 Top 1%の業績が称えられ、Premier Partnerとなる。趣味はランニング、読書。



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生命保険は掛け捨て型か積立型?

       

デルタ型変異種に対する懸念

米疾病対策センター (CDC)が公表した報告書によると、マサチューセッツ州で起こった集団感染で、感染者の74%以上がワクチン接種を完了していたにも関わらず、そのほとんどがデルタ株に感染したそうです。

更に、ワクチン未接種者と同量のウイルスが確認された事実は、デルタ株の感染力の強さを示していると思います。

この感染力の強さについて、感染症に詳しい愛知医科大の森嶋教授の説明は、とても分かりやすかったので皆様と共有したいと思います。

「デルタ株はひっつき虫のようなもので、一度、人の肺などの細胞にくっついたら非常に離れにくい。従来のCOVID-19のウイルスを"枯れ葉"に例え、くっついても離れやすいのに対して、くっついてもなかなか離れないのがデルタ株だ」ということだそうです。

まだまだ従来のCOVID-19のウイルスも怖いですが、世界中で新たな変異株が生まれている状況ですので、「密をさける」「マスクの着用」「手洗い・うがい」を徹底し、リスクを最小限に抑えましょう。


生命保険は掛け捨て型か積立型?

今年に入ってからは、コロナの感染拡大で、健康管理に関する危機意識の高まりに伴い、生命保険に関するご相談が増えています。

ご相談者の多くが悩むポイントは、大きく分けて2つです。

①大きな死亡保障を割安で加入できる「掛け捨て型の生命保険」が良いのか?

または、

②支払っていく保険料が積み立てられていく「終身型の生命保険」が良いのか? です。

この点における明確な回答は、「結局、加入者ご自身が判断する」しかありません。

どちらが正解で、どちらが不正解という話ではありません。

もちろん、ご決断に向けたアドバイスはさせていただきますので、下記の点を参考にご決断をなさってみて下さい。

 

  • 生命保険は、とにかく大きな保証額を安く購入出来れば十分だ!と思われる方・・・ずばり「掛け捨て型 (Term Life Insurance)」 が適しています。 

  • 保険料に利息が適用される貯蓄性のある生命保険の方が魅力だ!と思われる方・・・ずばり「Permanente Life Insurance (*Whole Life or Universal Life)」が適しています。

  • どちらかに決められないけれど、生命保険は必要!と思われる方・・・ご予算の範囲内で、「掛け捨て型」+「積立型」の両方に加入するコンビネーションがお勧めです。

 

保険は転ばぬ先の杖

例えば、「交通事故に遭ってから、Car Insuranceのカバレージを引き上げたい」であったり、「体の具合が悪くなったので、医療保険に加入したい」、または、「大きな病気を経験したので、それから生命保険に加入したい」という内容は、万国共通、昔からよく耳にする話です。

まず念頭に入れていただきたいことは、『不測の事態に陥ってからでは、希望する保険に加入することは困難 (ほぼ不可能)』ということです。

保険は種類を問わず、不測の事態が起こる前に加入する必要がある、いわば「転ばぬ先の杖」と理解して下さい。

起こりもしない事故や病気に備えて、高い保険料を払いたい人などいませんよね? ですので、予期せぬ最悪の事態に備えて、支払える範囲で自分なりの予算を組むことが大切です。

お金が全然無いのに家を買うことが出来ないのと同じで、家を買おうと思ったら、まず何年もかけて頭金を貯めて準備をしますよね? 

保険に加入しようと思う際も、基本の心構えは同じです。

人生は思う通りに行かないことの方が多いですが、一度きりの人生、まずは自分が何に備えて、その為にどの位のお金を準備すべきか計画を持つことから始めましょう。

 

(2021年10月16日号掲載)