医療改革:妊娠カバーにおける新しいルール(2012.6.16)


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ishiwada_top.jpg石和田 貴光

保険エージェント

兵庫県神戸市出身。
大学 卒業後、新聞社系出版社にて教育広報部、営業企画部に所属。
2001年8月25日に渡米。
ロサンゼルス、サンディエゴの出版社にて営業部に所属後、 2005年10月にブルーストーン保険エージェンシーを設立。
現在はサンディエゴと、ダウンタウンLAの2拠点より、健康保険、生命保険、各種年金プラン に関するコンサルテーションを提供。2009年1月より社名を「Ishiwada Insurance Agency」に変更。趣味はランニング、テニスとゴルフ。


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医療改革:妊娠カバーにおける新しいルール

 

 

オバマ大統領の医療改革に伴う大きなニュースの中で、直近に起こる変革として「妊娠時のマタニティー・カバー」についてのトピックがあります。

カリフォルニア州では2012年7月1日以降から、全ての医療保険で「妊娠・出産時のカバレージ」が含まれるようになります。

以前は、妊娠の発覚時、出産までに伴う各種検査や治療などは、お持ちの医療保険が「Maternity」に関した内容を含んでいる必要がありました。

仮に、妊娠が発覚した後に、慌てて「Maternity」をカバーする内容のプランに申請をしても、加入を拒否される問題が肥大化し、ついにカリフォルニア州は2012年7月1日以降からは、全ての医療保険には「Maternity」時のカバレージを組み込まなければいけないルールを実施する決断をしました。

保険エージェントの立場でも、今回のMaternityをカバーする内容が実施されることで、特に多くの女性加入者をサポートしやすくなったと安心しています。

どなた様でも、「出産にかかるコストはなるべく抑えたい」と願う気持ちは同じです。

今までは救いたい気持ちでサポートをすれども、Maternityプランに申請する際に、加入申請者が妊娠している状況では、保険会社は容赦なく加入を断ってきました。

それが、今後7月1日以降はなくなるのです。
 

 

 

今まで加入していたプランも対象に
 

すでに医療保険に加入されていた方で、妊娠・出産時のカバーが含まれていないプランに加入されている方も、今回の変革内容が適用されます。
 

すなわち、ご自身の医療保険のプラン内容に、「Maternity」のカバーが含まれていなかった場合も、(保険のプラン内容は同じまま) いざ妊娠が発覚した際は、それらがカバーされるようになります。

会社やお店など、団体向け医療保険 (*Group Health Plan) には、もともと「Maternity」に関するカバーが含まれています。

今回の変革は、主に「個人・ご家族向け医療保険」が対象となります。

追記しますと、2012年7月1日以降から発売される「個人・ご家族向け医療保険」は、もちろん「Maternity」に関するカバレージが最初から含まれている内容となります。

男性やお子様のように、「Maternity」に関するカバレージは必要ない場合でも、それらのカバレージだけを取り除く形で加入申請を行うことはできません。

アメリカにおける出産費用は日本とは比較にならないほど高額です。

今すぐに予定がなくとも、何かしら正規の医療保険に加入されておくことをお勧めします。

 
(2012年6月16日号掲載)

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