アメリカ経済回復への希望と課題(2021.12.16)

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ishiwada new face石和田 貴光

保険エージェント

兵庫県神戸市出身。大学卒業後、新聞社系出版社にて教育広報部、営業企画部を経て、2001年8月25日に渡米。2005年10月にイシワダ保険エージェンシーを設立。カリフォルニア全域をカバーし、医療保険、生命保険、各種年金プランやペンションプランを専門とする。医療保険最大手のAnthem Blue Cross社より、カリフォルニア州 Top 1%の業績が称えられ、Premier Partnerとなる。趣味はランニング、読書。



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アメリカ経済回復への希望と課題

       

議長の交代の可能性が示唆されていたFRB (米連邦準備理事)に関して、バイデン大統領は、パウエル議長の続投を発表しました。

次期長官と騒がれたブレイナード理事は、副長官として指名されましたので、事実上、パウエルとブレイナードの2本柱で米経済のかじ取りがなされる見込みです。

コロナ渦で急上昇した失業率、その他、パニックに陥った多くの市場も、2021年半ばあたりからは、徐々に回復の兆しが見て取れます。

この両氏は共に、米経済が抱える高インフレの長期化が、家計に悪影響を与えているといった問題点を挙げていることは、まさにその通りで素晴らしいと感じました。

問題とは、いつでもどこでも起こり得るものです。

その問題点を、政治や経済のかじ取りをする者が気づき、適格に対応することが最も重要なのです。

アメリカ経済は下記の項目に対してどう対処するかによって、経済の先行きが決まると考えています。

 

「雇用の改善、高インフレの抑制、オミクロン株への対策」 


これらにうまく対処することが出来れば、世界に先駆けて、アメリカは大きな飛躍の年となるはずです。

「チャイナリスクや、サプライチェーンの回復、有効なワクチンの開発と普及」


これらがうまくいかない場合、歴史的な恐慌や、パニックが生じる可能性があると思っています。



ウサギでも亀でも、準備が全て

ソーシャルネットワークやインターネットの発展と共に、あらゆる情報が簡単に手に入る時代だからこそ、気を付けたいことがあります。

実際、情報収集を行う活動ばかりに明け暮れて、具体的な行動を起こさない人が、巷にあふれています。

価値ある情報を動画やソーシャルネットで収集しやすくなった点は、万人にとって大きなメリットであります。

同時に、至る所で価値ある情報と無価値な情報が混在しますので、自分に合った行動パターンへ移し替えることが、意外に大変で難しい訳です。

子供の頃から信じていることの一つに 「本番までに行った準備によって、全ての結果が決まる!」という考えがあります。

スポーツや、将棋、何かの試験にしても、気持ちの良い結果を出せる人ほど、その準備や、練習の内容が優れているものです。

ある程度、勝つ自信がある人ほど、本番前の準備を怠る傾向が高いと思っています。

逆に、自信が無い人や、元から心配性の人ほど、本番前の準備に力を入れる傾向が高いものです。

「うさぎとかめ」の話を鵜呑みにしてはいけません。

世の中には、うさぎタイプの人も、かめタイプの人もいて、どちらも幸せに生きられる権利が擁護されています。

自分自身がどちらのタイプであれども、大切な本番に備えて、どれだけ準備をするかで、より良い結果が決まることを知って欲しいと思います。

本番までに行った準備に対して、自分なりに精一杯向き合う。

「これさえ出来れば、結果なんておまけだ!」と、良い意味で、気軽に楽しく人生を歩める気がします。

(2021年12月16日号掲載)