Wednesday, 24 April 2024

壊れた(壊した)

アメリカ生活を始めた頃、僅か5年間で3台の中古車が危機的な壊れ方をした。1台目はワシントン州でアイスバーンに車輪を取られ、FWYの中央分離帯に車両後部をぶつけて The End。2台目は購入して1週間後に盗まれ、事故車となって乗り捨てられていた。すぐに盗難届を出していたのが幸いだった。警察から車両登録者の私に連絡が来て、当て逃げ (hit-and-run) の容疑で出頭要請を受けたが、盗難届の受領日時から潔白が証明された。恐怖のドン底に突き落とされたのは3台目。FWY-163を走行中、アクセルを踏んでいないのに、ビューンと時速80マイル近くまで勝手に加速してくる。アクセルが戻らないだけでなく、ブレーキも効かない! ダウンタウンは目前。慌てた私はギアをニュートラルに入れ、惰性走行に変えて減速させようと必死だった。力一杯サイドブレーキを引きながら、人のいない歩道に乗り上げてエンジンを切り、危機一髪で難を逃れた。アクセルが戻らず減速不能に陥る状態は、制御基盤の故障、ブレーキオイル漏れなどの不具合が重なった珍しいケース。こんな車はこりごりと思い、何が原因かを追究せずに、不気味さを残したまま廃車にしてしまった。排ガスチェックのみで車検義務のないカリフォルニア州。中古車だけは入念に点検すべきだ。 (SS)
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▽先日、パソコンが壊れた。半日いろいろ試してみたが直らないないので、リペアショップに持っていった。トラックパッドを交換して無事復活。パソコンも、人間やペットと同じように 「熱」や「湿気」が苦手らしい。PCが壊れまくる季節が到来。新しく我が家の一員になった猫のように、涼しい場所で大切に触っている。▽最近、筋肉女子に変身しようと、ジム通いに励んでいる。キーワードは超回復。運動によって壊れた筋肉は、破壊 ⇒ 休養 ⇒ 再生を繰り返して、元の状態よりも太く大きくなるらしい。壊れた筋肉が超回復するためには24〜48時間、休息を取る必要があるらしい。あれ、毎日筋トレしているムキムキマンは間違っているのかと思いきや、「今日は上半身」「明日は下半身」というように、毎日違う部位をトレーニングしているそうだ。今日もひとりライザップ、がんばるぞ。▽壊れかけた夫婦関係を修復させた友人がいる。旦那が大病で入院して、泣くだけ泣いた後、人生のあらゆる試練を楽しみながら乗り越えていこう、と思うようになったとか。「全ての物事には価値があり、表面的には、失敗・挫折・不運のように見えることも、全て自分の成長のために用意されている順調な試練」と考えることができれば、障害は試練に、試練はチャンスに変わるような気がする。 (NS)
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sheau-ching-san.gif 先月、父との中国上海の旅+台湾里帰り+東京の3週間の休暇を取った。サンディエゴの良い気候と違って、3つの国とも蒸し暑く、暑かったり、寒かったり、雨が降ったり止んだり、、、そして、スケジュールがキツ過ぎたために "慣れていないアジア風邪" を引いてしまって、体を壊した! 父との中国旅行はまぁまぁ良くて、体調も大丈夫だった。台湾滞在中に軽い風邪を引き、治りかけだったが、東京に着いた2日目から完全に down.....(!_!)。楽しい旅行のはずなのに、熱が出て、食べられず、飲めずの状態で毎日寝込んでいた。本当に悲しかった! 日本の友達とワイワイしたい、美味しいものをたくさん食べたい、いろいろな所を歩き回りたい、、、全部パー(!_!)。そして、サンディエゴに戻ってきたと同時にラップトップが壊れた(!_!)。1週間の修理期間を要したけど、ラップトップは元気に戻ってきて、私の体調も少しずつ回復してきた。今度は身も持ち物も壊れず、リラックスできる楽しい旅をしたい! (S.C.C.N.)
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yoko 陶器、磁器やガラス製の食器や小物入れが好きだ。食卓に素敵な食器が並ぶと料理も美味しそうに見える。10年ほど前に『Whittard of Chelsea』 というイングランドの紅茶屋さんが Horton Plaza にあった。そこで一目惚れして購入したポーセリンのティーポットにティーカップ&ソーサーは今でも大事にしている。夫に「全然使っていないから要らないんじゃない?」と何度も言われたけど、気に入っているので持っていたい。子供が産まれてから、家の食器類はプラスチック製のものが増えた。落としても壊れない、軽くて手入れも楽なプラスチックのお皿にボールにコップ。見た目はイマイチだが実用的だ。同じ年頃の子供がいる友人は、最近プラスチック製の食器は処分して、子供にも普通の食器を使わせるようにしていると言っていた。あえて割れ物を使わせて、気をつけて扱うように練習させるとのこと。なるほど〜。それは良いアイデアだなと思うのだが、うちはまだ親が用意できていない。この間5歳になった娘にポーセリン製のおもちゃのティーセットを買ったので、まずはそれで壊れ物に慣れてもらおうと思う。 (YA)
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reiko-san 生きてきて数十年。振り返ってみれば、壊れた、壊した、壊されたものは数知れず。その中からひとつ。まだ結婚したての頃、夫とタンデムバイクに乗りに行った時、家から30マイルほど離れた場所で自転車のチェーンが壊れた。タイヤのパンクぐらいなら修理キットでその場でパパッと直して、はい終わり!で済んだけれど、壊れたチェーンを直すには持ち合わせていないパーツが必要とのこと。夫の知っている自転車屋があるということで、自転車を2人で押しながら歩き始める。だが、バイク用のクリップオン式の靴を履いて、自転車を押しながら歩くのがあんなに大変だとは知らなかった。汗だくになるし、足は痛くなるし、自転車屋は遥か彼方だし、いつしか2人の間に険悪な雰囲気が漂い始める。無言の夫の背中を見つめながら歩くこと1時間あまり、店が見えた時は心の底から嬉しかった。お目当のパーツも無事手に入り、修理して、また自転車をこぎ始めた時はホッとした。困難を一緒に乗り越えた後は、気分爽快。あーだこーだ、またいつものように、たわいもないおしゃべりに花を咲かせて、楽しく帰途についた。壊れたチェーンは無事直り、私たち夫婦の関係も壊れずにすんだ出来事でした (笑)。 (RN)
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suzuko-san 私の持論。形のないもの、例えば愛情、友情などだって平気で壊れるのだから、形あるものは、無論壊れる。特に電気製品などは、
10年ほどで壊れるように作ってあるそうだ。壊れないと、メーカーは製造販売台数が見込めないからだ。瀬戸物、ガラス類は、大事に大事に扱えば一生ものだが、得てしてそういう訳にはいかない。つい、手が滑っただの、縁が欠けただの、落としただの。私はそういう時は、「あ、これでまた新しいものが買える」と逆に喜んだりする。長く使っていると、食器などは結構飽きてくる。以前と趣味も変わってきているのに、収納場所の関係もあり、買い替えの思い切りがつかない、という時などに壊れたりすると、「やった~!」。そうやって、モノが壊れるのはいいにしても、人間が壊れるのは怖い。ある日、知り合いが完全に壊れて、いわゆる精神病院に入院したことがあった。付き添いで行ったその病院で、若い女性が「911、911」を繰り返しながら、廊下を行ったり来たりしている。ぞっとした。私の知り合いもそうだが、彼らは何があって壊れちゃったんだろう? しかし救いは、モノや情と違って、彼らは回復する、できる。私の知り合いも、そんなことなどなかったかのように、元気に働いている。 (Belle)
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jinnno-san 私の歯は、歯並びは悪い方ではないし、どちらかというと、ニッポンの一部の女優さん方よりは美しい (笑)。昔、ティファナの矯正歯科に通ったおかげ? (でもない・・な 笑)。しかし、奥歯で何が起こっているかというと・・歯が欠け、ほっといたら、眠ることもできないほど激痛が走り、ガマンし、その後、痛みが突然治まった。歯医者さんの友達に喜んで伝えると「それ、神経が壊れたんだよ。ほっておくと膿むから神経抜かないとダメ!」と忠告を受けた。それから10か月・・痛くはないけど、絶対歯がおかしい。ムズムズする。本格的に壊れる前に奥歯を救出せねば、、で、来ちゃったよ、久々のティファナ歯医者の冒険記~! 神経抜くって大きな治療でしょ・・が! なんと! 街の工事の影響で、水がないと言われ (ワオ 笑)、うがいは、、持参のペットボトル (笑)。でもって、治療椅子が壊れた (え? 笑)。モーターが壊れたようで、ついでに唾液吸引器も動かない (笑)。ツバは溜まるし、うがいする度に自力で腹筋をし、起き上がり、ぺっぺっ (ワイルド 笑)。興味津々で同席した友人H部長は、まさかのまさかの光景にビビり、先生に目で訴えたらしい (笑)。先生は、両手を宙に浮かせて “壊れたからしょうがないでしょ” ポーズをさらっと見せたって (笑)。・・っていうか、なぜ、今壊れた? (爆)  (りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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最近、車と車庫を壊してしまった。毎朝、子供たちを車で学校へ送り、午後2時50分に迎えにいくのだが、この日は迎えに行く時、家を出るのが少し遅れてしまった。急いで車に乗り込み、車内から車庫のシャッターが開けられるように設定したボタンを押し、勢いよくバックした。すると 『ガガガガッ … ギギー!」と激しい音が聞こえてきた。車庫のシャッターがまだ開ききっていなかったのだ。ヒエ〜! 時間がなかったので、シャッターを開けたまま子供たちを迎えに行き、帰ってきた後、とりあえずシャッターの開閉ができるまでは直した。しかし、夫が仕事から帰ってきて、リモコンでシャッターを開けたら、閉まらなくなってしまった。今度はどのボタンで操作してもウンともスンとも言わなくなってしまった。翌日、車庫の修理屋さんが来たが、車庫の開閉用の機械本体を替えないとダメだと言われた。古いから寿命だろうとも言われたが、多分私がぶつけたことで寿命が縮まったのだろう。2度あることは3度ある・・。一度で2つ壊れたわけだが、車庫と車、あと1つくらい何か壊れそう (壊しそう) な気がして、ビクビク生活している。 (SU)


(2019年7月16日号に掲載)