Saturday, 20 April 2024

ギリギリ

▽COVID-19の感染対策に各国の国民性の違いが見られる。米国:CDCがWHOより早く第2波の到来を警告し、第1波より壊滅的な被害が出るという最悪ギリギリのシナリオを提示した。自由を尊ぶ米国民に適切な行動を選ばせて全体の利益 (安全) を守るため、厳しい見通しを正直に伝えるという「現実主義」。日本:ギリギリまで緊急事態宣言を出さず、発令後は政府の要望を聞かない業者の実名を明かすという「恥の文化」の制裁法。ドイツ:大枠で徹底した対策を早期に実施し、1週間40万件ものPCR検査を進め、ベッドを空けた病院への補助金 (集中治療ベッドの新設に1床580万円相当!) を出すという用意周到ぶり。ギリギリの窮地には絶対に陥らないというメルケル首相のリーダーシップが光る。死者も米、仏、伊と比べて1桁少ない約6,800人 (5/1現在)。さすが「統制の国/規律の国」。▽ 時間的、精神的に追い詰められるのは好まない自分だけど、中学校時代は “滑り込みセーフ” の毎日。自宅と学校の距離が遠くなり、全速力で走る遅刻ギリギリの登校を繰り返していた。そんな日々を送っていたら、脚力がついて、学年1、2位の韋駄天になり、一躍、運動会の花形に!(これ実話!)「ギリギリの恩恵」をありがたく受けた。 (SS)
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▽新宿発深夜スキーバスに乗った途端、お腹が痛くなった。冷や汗が出て痛みは増すばかり。緊急停車してもらって、ギリギリセーフ。大きな料金所の地下には事務所とトイレがあることを知った。以来、コーヒー牛乳は飲まないようにしている。▽子どもの頃から先延ばしが得意で、ギリギリで頑張るタイプだった。夏休みが終わる頃になると、慌てて友達の家に行って、絵日記の天気を写させてもらっていた。大人になってからは、締め切りこそ守るものの、お尻に火がつくのはいつもタイムリミット寸前。ギリギリが嫌いなのに、自らそのギリギリを招いている。▽モノの本によると、締め切りに追われない人は、集中力を高めるきっかけを多く持っているとのこと。時間を管理するのではなく、集中力を管理するのがカギらしい。「もっと早くやっておけばよかった」ではなく、「もっと集中すべきだった」ということだ。▽「もう本当にギリギリよ。1,200ドルもまだ届かないし、先月申し込んだ失業保険の連絡もないし・・。子どものオンライン授業も見てあげないといけない・・。とにかく、コロナに感染しないようにしないとね・・」 。シングルマザーでがんばっている友人から電話があった。自粛が長期化して、先の見えない日々にストレスがうっ積する。ワクチンや治療方法が開発されて、事態が早く収束しますように。 (NS)
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sheau-ching-san.gif “ギリギリ” が大嫌い! 余裕を持っていろいろな事をするのが私の性格。だが、旦那は私と正反対で “ギリギリ”の人。例えば、DMVからスモッグテストの通知が来たら、私の場合はすぐ車屋さんへ行き、スモッグテストを受ける。その後、DMVにonlineでお金を払い、手続きを完了する。旦那の場合、deadlineのギリギリ前にスモッグテストを受ける。パスできなかったらどうしようと、いつも私はドキドキ。もっと早めにすればいいのにと私は思う。里帰りの時も同じ。母国の台湾と“第2故郷” の東京へ行く1か月前から、お土産の準備、荷物の用意、会う友人との連絡取り、現地でのプランなどをし始める。出発の3日前に全て準備完了、そして再確認! 旦那の場合、出発のギリギリ前日に部屋中ぐちゃぐちゃにして、スーツケースの2倍ほどの着替えを出し、クールな顔をして「はい、用意ができた!」と。。。その後、私が彼の着替えをキレイに畳んで、何とかスーツケースに収める! “ギリギリ” は心臓に負担が掛かり過ぎ、もっと余裕を持ってもらえたら、と思うけど、無理だろうなぁ〜。。。 (S.C.C.N.)
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yoko コロナウイルスの影響でいろいろなものが手に入りにくくなった。ハンドサニタイザー、トイレットペーパーに始まり、3月は、米、パスタ、乾燥豆類や缶スープなどの保存の利くもの。4月は、皆がお家でベーキングを始めたのか、小麦粉やイースト菌が手に入らなくなった。うちは夫も私も普段からよくパンを焼き、お菓子も焼くのだが、イースト菌が手に入らないとパンが膨らまない。小麦粉はあるのだが、イースト菌はもうぎりぎりだ。そこで、サワードウスターターを始めてみた。小麦粉と水を混ぜて、瓶に入れて室温に置いておくと、発酵してパン種ができる。手順通り、毎日かき混ぜて、スターターの半分を取り除き、新しい小麦粉と水を追加 (エサやり) している。実は、今回が3回目の試みだ。1回目のは手順がうまく呑み込めていなくて、スターターの動きがなくなり失敗。2回目のはエサを早くやりすぎて、どんどん微妙になり、匂いもイマイチになり諦めた。3回目のは今日で6日目だ。順調に育っているはず。スターターが瓶ぎりぎりまで膨らんだら完了! サワードウブレッドを焼くのが楽しみだ。(YA)
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reiko-san もう何度もここで書いているが、我が家の雄猫CCは、家の中に入ってきたいとき、鳴いて知らせる、に加えて、網戸を 「ギリギリ」と引っ掻いて知らせる。夜中に、私たちの寝ている寝室の窓の網戸を背伸びして引っ掻いて「入れろ、入れろ」と要求する。お陰で、網戸は引っ掻き傷だらけの悲惨な状態。数か月前に、家の中から外に出ようと、その網戸に自分が通り抜ける穴も作ってしまってある。夜中に私(その音で起こされるのは必ず私)が起きてわざわざ扉を開けに行かなくても済むよう、穴からCCが自由に出入りできるよう、猫用の梯子を作ろう、と夫が提案。冗談かと思っていたら半ば本気らしい。でも、うちの庭にはスカンクもアライグマもオポッサムもやって来る。CCじゃなくて、他の野生動物がひょっこり入ってきたらと思うだけでNO!である。放っとけばよいと言われるのだが、眠りの浅い私はちょっとの物音でもすぐ起きてしまい、入れてほしい〜と要求する猫を無視して眠れない。なので、夜中の猫の出し入れ、しばらく続きそうである。 (RN)
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suzuko-san 私はこのテーマをもらって、すぐさま頭に浮かんだのが、語呂合わせか? イソップ物語の一つ『アリとキリギリス』。暑い夏に、来る寒い冬に備えて、せっせと働き、食糧を蓄えているアリをよそに、遊んで暮らすキリギリス。やがて冬が来て、お腹を空かせたキリギリスが、アリに食べ物を乞う。そこでアリは「夏は歌っていたんだから、冬は踊っていれば」と突き放し、キリギリスは飢え死にする、という話だ。このことから学ぶ教訓が「備えあれば憂いなし」であるが、私はアメリカに来て、びっくりしたことの一つが、アメリカ人の、何も考えていなさそうなお金の使い方である。かつて評論家の竹村健一氏がよく言っていた「日本の常識は世界の非常識」、まさにそれである。稼ぎはそれほど悪くないと思える人たちも、給料前にはピーピーしている。それでもギリギリの生活にならないのは、最終的にはクレジットカードがあるから。彼らは蓄えがないことなど少しも気にならないようなのだ。蓄えの代わりにクレジットカードをバンバン使って、その場、その場で楽しく陽気に過ごす。誰かが言っていた。「アメリカ人、備えもなければ、憂いもなし」。イソップのキリギリスの時代にもクレジットカードがあれば、ギリギリで死ぬことはなかった? アーメン。 (Belle)
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jinnno-san 最後に長距離を走ったのは高校の10Kmマラソン大会くらい (笑) (記録=400名中25位!笑) の、わたしが、唯一駆ける場所・・この状況で、今はあまり行かない空港。なぜでしょう (あ、なんで空港に行かないのか、じゃなくて、走るのか、ね 笑)。搭乗時間がギリだから (笑)。この距離が程よくなが〜くて、よく走るのよ。空港はちょっとした街の大きさよ。空港ロビー → チェックインカウンター → セキュリティー → 搭乗口。バルセロナ空港のカウンターで前に並んでいたスペイン人が、子犬を入れていたバッグの形がダメと言われ、空港からわざわざ出て買いに行った。“げっ、わたしも遅いのに、この人絶対間に合わないよ” と、可哀想に思っていたら ・・ 「君、これダメだよ」・・ 実はESTAみたいなのが必要と言われ、空港備え付けのコンピューターでこの場でしなさい、と。「えー!」あまりに焦って、スリがぜったいいそーな混み合った空港のカウンターに赤いリュックサックを置いてきてしまった! 見つけてから走りまくって搭乗口に直行、ギリギリだった! かなり速く走ったよ。でもなんと! 例の子犬の人が新しい子犬バッグを持って、わたしより先にいた! なぜ? ギリの世界の中でも彼は上手だったわ。感心。← というか、もっと早く行動しろって話よ (笑)。(りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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考えてみれば、通勤、通学など、朝に割と強かった私は、常に余裕を持って自宅を出て職場に向かっていた。通勤をしていた頃は、最寄り駅から会社へ向かう途中のスタバでコーヒーを飲んで、一息ついてから出勤する時間の余裕があった。子どもができてから仕事は在宅になったが、申し訳ないことに、仕事の締切はいつもギリギリになってしまう。なぜだろうと考えた。まずは、年のせいか、徹夜が利かない体になった。夜中の1時半を回ってしまうと、たとえパソコンに向かっていても、いつのまにか同じキーを押し続けて目を閉じている。座っているだけで、実は何もはかどっていなことに気づき、あきらめて数時間寝てから、翌朝に仕事を再開する。しかし、朝は朝で、朝食の準備、子どもを起こしてご飯を食べさせる、着替えと歯磨きなどを始めるまでうるさく言い続ける、オンライン授業の勉強をさせるなどして、ようやく自分の仕事に戻ると、今度は子どもが 「リンゴ切って!」「喉が渇いた!」「Mathが解らない!」 など、次々と用事を増やしてくれる。そうか・・いつも仕事が締切ギリギリになるのは子どものせいだ。そういうことにしよう・・。 (SU)

(2020年5月16日号に掲載)