来ましたね「閑談』 の究極テーマ。私の知人は “嫌米家” が多い。反米感情の理由は、極悪化する銃犯罪、訴訟好きな国民性、節操なき富への執着に絞られる。銃犯罪については、約3億丁の銃が米国内に出回り、内戦国でもないのに、年間48,000人以上が銃弾の犠牲になる事実に「呆れてモノも言えない」と集中砲火を受けた。私が孤立したのはここから。自分も「銃規制派」と宣言した上で「合衆国憲法修正第2条」が保障する個人の武装権は、政府の独裁化を防ぐための崇高な理念でもある」と告げたら、一般市民の命を奪う銃には正義のかけらもないと言わんばかりに、集まった全員から「ケタ外れの理想だな」と一笑に付された。どうやら、日本人の多くは morality (道徳性) と immorality (不道徳性) の境界線を引いて「善」と「悪」の判断から行動規範を設定するらしい。アメリカ人には amorality (超道義性=道徳規範外) と呼ぶべき、善悪いずれでもない権利としての価値基準がある。道徳 vs. 不道徳という単純な構図じゃない。この国は generalize できないし、本質を理解する座標軸に「アモラルの斜軸」をブチ込まないと、たちまち嫌米家になってしまう。自由の国の風に吹かれていたい反面、瑞穂 (みずほ) の国の土に還りたい想いもある。アメリカに永住。日本で永眠。私はそれで行こう。 (SS)