September 13, 2025

お酒

 

我が家の直系は蟒蛇 (うわばみ) の系譜なのに、私は一滴も飲まない (飲めない)。昔から少しの甘酒で頭痛に悩まされ、洋酒入りチョコ半個で目が回った。酒食の席でカクテルを注文しても、飲むふりをするだけ。私は酒の効用を知らない。父の酒は「からみ酒」。同じ話を聞かされたあげく、意見を返すと怒鳴られるので始末が悪い。母はまともに相手にせず、父のネチネチとした小言 (こごと) や愚痴に「ウンウン」と頷 (うなず) きながら寝ている!!というスゴ技 (ワザ) を持っていた。「もっと酒くれ!」と叫ぶ父を制止することもなく、深酔いさせれば眠ってしまうだろうと、どんどん飲ませる。一番怖いのは母だ。弟は酔いが回ると、差し歯を外して、幸せそうにヘラヘラと他愛もない話を始める。歯が無いだけに、その表情は「レレレのおじさん」に似ている。上戸 (じょうご) へのツッコミもここまで。下戸は肩身が狭いけど、上戸/下戸の差が生まれるのは、二日酔いの原因物質「アセトアルデヒド」を分解する酵素力の違いだけ。「酒に耐性のない奴の人生は暗い」とアルハラを受ける謂 (いわ) れはない。下戸の有名人も多い。トランプ前大統領はアルコールとは無縁。「飲酒してたら、世界最悪の人間になっていた」 と自ら語る (笑)。参考になるかはともかく、全世界の下戸諸君、刮目 (かつもく) せよ!! (SS)
blue_line932
▽「コルクを抜かずにワインを注げるのよ」と、上戸の友人が教えてくれたのが「CORAVIN コラヴァン」($150。amzn.to/3kqilqq) という魔法のようなアイテム。細い針をコルクに差し込み、ワインを注ぎ、針を抜いても自然に穴がふさがるので、酸化せずに数か月〜数年たっても美味しいワインを堪能できるとのこと。もう少し手頃な「AntiOx アンチオックス」($23。amzn.to/3Au8Lby) は、コルク代わりに使うストッパーで、1週間ほど美味しく飲めるそうだ。▽「今日のお酒が飲めるのは、XXさんのお陰です〜♪ イッキ、イッキ〜」。学生時代に入っていたワンゲルの飲み会は、先輩が酒代を払い、酔っても後輩の面倒を見るという鉄則があった。体育会系のノリで相当飲んでアルコールに強くなった。今、思い返すと「一気コール」は完全にセク&パワハラなのだが、 酒を片手に肩を組み、仲間と一緒に騒いで楽しんだあの時間は掛けがえのない思い出となっている。▽「今より減らす、できるなら飲まないほうがいい」。適量の飲酒であれば健康に良いと言われてきたが、それを覆す研究結果が次々と発表されている。普段は適量 (20g) を心がけ、休肝日をきちんと取り、短時間での大量飲酒は避ける。ごく当たり前のことだが、長く酒を楽しむには、これを地道に守るのが得策のようだ。(NS)
blue_line932
   
 
yoko
私にとって、お酒はぜんぜん飲まなくても大丈夫な存在。勧めてもらうと頂くし、友人と一緒に飲むのは楽しいが、アルコールには弱い。一口目、二口目は美味しいと感じるが、すぐに全身真っ赤になり、ドキドキと動悸がしだす。そのうちに頭痛も始まる。今はそこでスッパリと飲むのを止めるが、ハタチそこそこの若い頃は飲み過ぎてしまい (私にしては)、帰りのJRの駅で吐いてしまったり、翌日も一日中具合が悪くて寝込んだりしていた。せっかくワイナリーの試飲に行っても、1グラス目のワインで “もう無理!” になってしまうので、味の違いが楽しめない。お酒を美味しく飲める人が羨ましい。そういえば、父も飲むとすぐに顔が真っ赤になっていた。父もアルコールに弱いのかもしれない。父方の祖父は奈良漬けも食べられないほどの下戸だったそうだ。一方、母方の祖父は毎晩晩酌して、ご機嫌になって食卓でニコニコしていた。母は普段飲まないが、飲んでも全く顔に出ないタイプ。妹もまったく素のままでどんどん飲める。彼女は 「なかなか酔えないの〜」 と言っていた。姉妹なのに違うもんだなー。 (YA)
blue_line932
reiko-san
私はお酒のつまみになるようなものが好きな子供だった。ワカメときゅうりの酢の物、瓶詰めのウニ、蟹味噌など。将来酒呑 (の) みになるぞ、とよく言われていた。大人になってからそれなりに飲んではいたけれど、楽しみはもっぱら食べ物の方だった。大人になっても、つまみ好きは変わらなかった。さらに年を重ねた今、外で飲むことはほぼなくなり、家でワインや梅酒を時々楽しんでいる。体がポカポカして、ゆったりした気持ちになれるのはお酒の良いところ。数年前に、私はある薬を摂 (と) ることになったのだが、その薬が肝臓に良くないとのことで、半年間ほどアルコールを一切とらなかった時期があった。定期的に肝臓の働きをチェックをする血液検査を受けていたのだが、何回めかの検査後に、数値を見たドクターが、薬を摂り始める前よりも結果が良くなっていると驚いていた。普通、その薬を飲み始めると、肝臓の働きが悪くなり、悪い数値に傾く人が多いとのこと。どうしてだろうと考えたら、お酒だ!と思い当たった。1週間に2回くらい、それもグラスに1杯ほどしか飲んでいなかったと思うのだが、それでも肝臓に与える影響は、副作用の強い薬よりも大きかったのだろう。お酒、飲みすぎないように気をつけようと思った。 (RN)
blue_line932
suzuko-san
私のお酒好きは、何度も書いたからお存知の方も多いかも? しかし、飲み始めたのは意外に遅い。18歳で東京で暮らし始めた私は電車通学。終電手前あたりの電車に乗ると、酒臭い。どころか、駅で片足裸足でうなだれているサラリーマンの醜態を見るにつけ、純だった?私はお酒は飲まない、と心に決めた。だから、大学時代のサークルの集まりやコンパでも一切お酒は口にしなかった。学生時代に行ったイギリスやドイツでビールも飲まない。フランスやイタリアでもワインなし。そんな清らか?な生活だったのに、社会が悪い、男が悪い。勤めた出版社の同僚が呑兵衛 (のんべえ) 揃い。それに当時のボーイフレンドも大の酒好き。両者の影響をもろに受けまくった私の体は、あ〜あ、徐々に酒色に染まっていく・・・。飲まない時代に割り勘負けをした負債?を取り戻すかのように、以降は割り勘勝ちへの道をまっしぐら。綾小路きみまろではないが、あれから40年! 歳を取ったら飲めなくなってしまった、という人をよそに、この私は依然として飲む、飲んでいる。若い頃のようにバカ飲みこそしないが、ちゃんと毎日、アルコールで我が身を清めている。消毒後、そのアルコールは体内で燃焼し、翌日のエネルギーへと変わり、私を日々の健康へと導く。どうだ! これぞ酒飲みの自己弁護!(Belle)
blue_line932
jinnno-san
ずっと前に、お医者さんから、「身長/体重 (148cm /体重38Kg) の割合からすると、君の場合、一度に飲んでよいアルコール量はビール1本だね (小ビン 笑)」と言われたことがある。でも、お医者さんの教えには、まったく従ってこなかった。そして、なーんとなく最近、腰が痛いような気がして … これって肝臓? わたしのおじさんにそのことを話すと「バーカウンターに座るときは、右側に座るんだよ。左に男の人がいたら、腰を左向きにねじりながら座るから、肝臓が痛くないぜ」 … は? 笑? 一瞬、意味が分かんなかったけど、すぐ納得してしまった 笑。だいたい、そんなアドバイスをするようなおじさん、いる? 笑。でも、腰の痛みが気になって、お医者さんに聞いてみた。ウルトラサウンドでは原因が分からず、初めてのCTスキャンとなった。おそるおそる、結果を聞きに。。。そしたら、、、「あなた、なーんにも問題ないわよ」 … 「え? そんなハズないです。だって、背中いたいもん」 … すると先生が 「CTスキャンは、あなたのうXこだらけだったけど、ちゃんと毎日出してる?」 … えーーーっ?! 「うXこに圧迫されて、他の内臓もキツイのよ」 。こんなに心配して、CTスキャンの結果は、腰痛の原因が … うXこぉーーー ?? 笑。恥ずかしくて、誰にも言えない! (もう言ってる 笑)。 (りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
blue_line932
▽ 私の家系は酒飲みだ。小学生のころ、母方の親戚一同が集まった際、白髪の祖母がビールをがぶがぶ飲み、白米に緑茶をぶっかけた本人曰く『お茶漬け』 をズルズル食べて、その後でタバコを吸っていた姿を目撃したとき、“このばぁちゃん、ただ者じゃねぇ”と衝撃が走ったのを覚えている。そして父親と母親は麦焼酎派、私は缶酎ハイ派、妹はビール派。今では妹だけが愛煙家だが、以前は酒を飲みながら、全員でタバコをパカパカ吸う、何とも不健康家族だった。▽ 酒は飲んでも、飲まれるな、と言われるが、若い頃はそれなりに失敗を繰り返した。最終電車で寝てしまい、終点駅まで乗り越す。帰りのタクシー代の請求金額で目が覚める。学生時代、飲み会帰りに酔いを醒まそうと、車の中で一寝して起きたら朝になっていて、大学のクラスに遅れる。二日酔いのまま通勤途中、吐きそうになって途中下車し、めちゃ汚い公衆トイレにダッシュ。酔っぱらって気が大きくなり、彼氏への不満をぶつけまくって喧嘩になり、「あー、もういいわ」って振られる。▽ 自分への格言:お酒とは上手に付き合いましょう。(IE)
blue_line932
私はお酒に強いようだ。飲んでも顔に出ないし、酔いつぶれて記憶がないとか、千鳥足になったこともない。記憶を忘れるほど酔うというのはどんなものなのか、体験してみたいとは思うが、怖くてできない。元々、お酒の味が好きなわけでもないので大量に飲むこともないが、一体どれだけ飲めば自分が酔えるのかも正直分からない。ところで、酒好きという人々は本当に味が美味しくて飲んでいるのだろうか。それとも、程よく酔うことが気持ち良くて飲むのだろうか。なぜかというと、私の周りでは美味しいから飲むという人があまりいないからだ。私の父も生前、若い頃はほぼ毎晩ビールを飲んでいたが、好きで飲んでいるのではなく、寝るために飲んでるんだと言っていた。私の夫も毎晩晩酌しているが、味を楽しんで飲んでいるようには見えない。私も時々、晩酌に付き合ってワインを飲んだりすることもあるが、やっぱり美味しいとは思わない。高いワインと安いワインの違いも分からない。おそらく日本酒を飲んでも味の違いは分からないだろう。お酒ってやっぱり味を楽しむものではなく、「酔い」 を楽しむものなの?(SU)

(2021年10月1日号に掲載)