September 13, 2025

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復活

 

▽編集業務は意外にタフな仕事。内容〜文章構造〜使用語彙の適切さを見極めるので、文字通り、一言一句に目を通して推敲する。言葉の意味が不明瞭だったり、表現が曖昧で内容が伝わらない時はコラム担当者に確認する。完璧と信じつつ、出版後に間違いやタイポを発見した日には、さながら「勝利ボクサーが判定後に背後からKOパンチを喰らう」「階段を一段踏み外して転げ落ちる」ようなショックを受ける (結構あるのです)。絶望的なのは、自分がリサーチを重ねて仕上げた記事ファイルが損壊して開かない時。どうにか復元・復活できないものかと悪戦苦闘しても、結局、書き直しを余儀なくされる (過去に3度あり)。ところが、今では Mac OS搭載の全的バックアップ機能 Time Machine があるので、時系列をたどって “消失した原稿” を復活させることができる! ありがたい。▽女性の記憶は恐ろしい。男女の脳のシステムが違うらしい (何かで読んだ)。妻は20年以上も昔の夫婦ゲンカの不快感が瞬時に復活するようで、突然、私の些細な言動まで鮮明に再現して当時の怒りを爆発させる。男は筋道を立てて怒りをロジカルに表現するが、女はまず「怒りありき」で感情が先立ち、非難の刃 (やいば) が堰 (せき) を切る。呆気にとられるばかりで、反論のしようがなく、私はトワイライト・ゾーンに置き去りにされる。 (SS)
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▽「しわしわのプチトマトも、50℃洗いで復活するよ」。友人が教えてくれた裏ワザが役立っている。ヘタれた葉物野菜が、シャキッと復活する。野菜の閉じた気孔が熱のショックで開き、水分を吸収してみずみずしくなるらしい。何と、雑菌も10分の1に減るとのことで、果物、肉、魚にも有効とのことだ。ちなみに、熱湯と水を1対1で混ぜると50℃ぐらいになるそうだ。▽「クレジットヒストリーは7年、破産は10年間記録が残るだけ。借金チャラにしてゼロからやり直す! 踏み倒した借金は、これからガンガン稼いで社会に還元すればいい」。アメリカでは自己破産しても復活する人が多い。トランプさんは「自分が損しないために、破産を利用しただけ」と語っている。リンカーン、ウォルト・ディズニー、ヘンリー・フォードも破産を経験した末に成功した。人は誰でも失敗する。自分の回復力を信じて、失敗から復活したバイタリティー溢れる人々に拍手喝采! ▽体外で人工的に髪の毛を作り出すことに、マウスの実験で成功したと、先月、横浜国立大の研究グループが発表した。人の細胞で作ることができたら、画期的な治療法になると期待されている。まやかしが多いことで知られる育毛・養毛産業。どれを使ってもあまり効果がない。頭頂部が薄くなってきた自分としては、ツヤツヤ髪の復活を心待ちにしている。(NS)
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yoko
「復活」といえば、私のiPhone 6。2015年に購入して、2020年に必要なAppが使えなくなったので、iPhone SE 第2世代に買い替えるまで5年間、問題なく、毎日働いてくれた。このiPhone 6は2017年に一度水没している。ある週末の朝、夫がコンドのランドリールームから持って帰ってきた携帯を渡された。「ジョークかな〜」と思ったら、本気 (マジ) だった! ベッドで使っていたのをそのまま忘れて、シーツと一緒に洗ってしまったらしい。すっかり洗濯されて画面にはカラフルな縦線が!! そこから水没したスマホの救済方法を検索し、お米で乾燥させることにした。ジップロックに生米を入れ、携帯をその中に埋め、冷暗所で放置。3日後に確認したところ、まだ電源がつかなかった。1週間後、なんと電源が入った! ちなみに、携帯が水没したとき、ちょうど日本から妹が友達と来ていて、連絡が取れないと困るので、急遽 (きょ)、小ぶりな第1世代iPhone SE を買った。もし、iPhone 6が直らなかったら、そのままSEを使うつもりだった。でも、無事に(お米のおかげで)復活したので、その後3年間iPhone 6を使うことができた。その時に購入したSEは、今でも音楽プレーヤーとして使っている。 (YA)
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suzuko-san
思えば2020年3月末から、私の人生で最大の娯楽である海外旅行の道が閉ざされた。その時点で、5月のペルーとチリ、8月末から9月にかけてのイタリア+近隣国への航空チケットの手配をしていたのだ。悪夢?のコロナが始まった当初のロックダウンは1か月ということだったので、少なからず旅行の夢はつないでいた。ところが、1か月を経過しても、収まるどころか、コロナは世界中に蔓延。社会に大混乱を招く羽目になってしまった。人々は職を失い、自宅待機、在宅勤務を余儀なくされた結果、観光産業、娯楽産業などは大打撃を被ることに。旅行へのわずかな夢をつないでいた私も、とうとう諦めざるを得なくなってしまい、イタリアの切符はキャンセル、南米は半年後まで有効なチケットに変更した。しかし、半年経過後も終息の兆しは見えず、泣く泣くチケットを無駄にすることになってしまった。1年半後の昨年秋、とうとう痺 (しび) れを切らした私は、遂にメキシコ世界遺産の街グアナファトへの4泊5日の旅を決行。そして、今年4月は同じくメキシコのウアトゥルコ (オアハカ州)、5月は2年半ぶりの日本、9月にイタリア、11月にメキシコシティ、さらに、もうすぐ再び日本へ飛び、各地の温泉の旅を楽しむ予定! 私の旅がとうとう復活した2022年であった。万歳!! (Belle)
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jinnno-san
世の中のコロナの波も終わりに近づいた?ような雰囲気になってきたね。パンデミック期間は、いろいろな行事が中止になって、お店やデパートも休業していた時期があったよね。それで忘れてしまっちゃったのか、今年の10月頃に、友人のH部長が「ブラックフライデーって、今度の土曜日?」と聞いてきた。・・・え!?、まさかのまさか? 爆 あたいの頭の中 → ①ブラックフライデーは、米国史上、10月に開催されてたことないでしょう 笑。②あたいの知る限り、毎年11月開催。確かに、ズレは1か月だけなので、惜しい! 笑。③しかし、1,000歩譲ってブラックフライデーを知らないにしても、行ったことない人でも、フライデーという単語から土曜日にはつながらん 笑。④H部長は、トンチンカン英単語解釈 (例:Back Rib=黒豚)だけで笑わせてくれるのではなく、こちらの方でも、そうだったのか、、。ブラックフライデー復活で笑わせてもろた 笑♪♪ 最近、飲み屋さんへ行くのを復活させた、ら、ボトルキープというシステムを思い出した (忘れてた 笑)。棚の上を眺めると、ボトルに書かれていた字にめちゃめちゃ見覚えがあるではないか。よーく見たら、自分の名前と筆跡 笑。2020年のモノ 笑。これって、ベッドの下からお札見つけた感? 笑。復活って単語、やっぱポジティブだわ~ 笑。(りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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今も昔も、自他ともに認めるお菓子好きだ。アメリカでは手に入らない日本のお菓子があるのは当然だが、母国を離れている間に、かなり沢山のお気に入り商品が消えてしまっていることに気がついた。一つはスナック菓子「カール」。西日本でしか販売しなくなるというニュースを聞いて、覚悟していたが、なかなかショックが大きかった。販売終了になる前に、日本食スーパーで買いだめした記憶がある。そして、チョコレート菓子「ポポロン」。アメリカではもちろん見たことがなかったが、帰国の際はいつものように食べていた。しかし、今年の夏に帰省した時には、コンビニや複数のスーパーを探しても見つからなかった。ネットで検索したら、なんと2015年に販売終了になっていた。そこで、韓国系のスーパーでよく見かける、ポポロンにそっくりの「ホームランチョコ」なるお菓子を買って食べてみた。うーん、見た目はそっくりだけど、なんだか中身のチョコの味が薄い感じ。ポポロンには負ける。動物の絵柄のチョコレートビスケット「キティランド」もあったな。最近、見かけないと思ったら、2012年頃から生産終了になっているとか。考えてたら、無性に食べたくなってきた。期間限定でいいから、懐しのお菓子が復活しないかなぁ。(SU)

(2022年12月1日号に掲載)