September 13, 2025

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マイブーム

 

10代から続いているマイブーム。▽我ら「駅弁ファン」にはそれぞれに異なる流儀がある。大食漢のMは猛烈な勢いで2〜3個を車中完食。私は風光明媚な通過点を事前に調べて、車窓から眺めながら静かに味わう。Hは私と似ているが、極上の景勝地に途中下車し、自然の中で食べるのが最高らしい。マニアックなTはすぐに箸をつけず、中身を一つ一つ撮影し、メモを取ってからゆっくりと食べ始める。(それで終わらない)  帰宅後に食材を買い求め、自分で本物そっくりの弁当を作ってしまう。それが至福の時というから恐れ入る。駅弁愛好家でも方向性がまるで違う。▽「電波マニア」の私は旅先で地方局を受信して楽しんでいる。ネットで高音質の放送が聞ける時代とはいえ、受信機で微弱な電波を探し当てて聴くのがラジオの醍醐味ではなかろうか。私はそれを「ラジオの風情」と呼んでいる。アメリカでは大学構内にも低出力のTV・ラジオ局がある。30年ほど昔、UCSD-TV (当時35ch。今もあるのかな?) が、毎週土曜の昼過ぎから宵の口まで、黒澤明監督の作品を連続放映していた。初めて『七人の侍』『生きる』『赤ひげ』を観て感動し、私を邦画ファンにさせた。変人扱いされそうだけど、今でもTV・ラジオの送信所を見つけると必ず立ち寄り、アンテナを背景にして2〜3枚自撮りする。電波塔にも異常な愛着がある。 (SS)
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▽最近、アボカドにハマっている。沸騰した牛乳に10分間煮るだけで、硬いアボカドが、完熟状態になる。こんなすごい技を、知人から教えてもらってからというもの、いろいろな料理に使っている。なんでも、NHKの番組で放送されていたとのこと。硬すぎたり、柔らかすぎたりして、取り扱いが面倒だったアボカドだが、硬いのは自分の頭だった。▽教育系 YouTuber が紹介していたTIME TIMER。残り時間が「視覚的」に分かるこのタイマーの使い勝手がとてもよい。アラーム音をOFFにして、タイマーを25分に設定して作業を開始し、時間になったら3~5分の休憩を取る。集中していると、タイマーを忘れて、長時間没頭状態。残り時間が一目瞭然なので、想像以上にストレスがなく、作業に集中できる。アメリカで20年以上前に子ども向けに開発されたとのことだが、大人こそ使うべきだと思った。▽日本の友人が送ってくれた2枚刃ピーラー「キャベピィMAX」を使いまくっている。トンカツ屋さんのように “ふわふわ” “シャキシャキ” の千切りキャベツが、手早く、簡単に、しかも大量にできあがる。千切りにして冷蔵庫にストックしておけば、幅広い料理に使えるので、とても便利だ。自分が若いころは、花嫁修行として祖母からキャベツの千切りを習ったものだが、令和の「キャベピィ」には敵わない。(NS)
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冷え込む日が多い気がするこの冬、我が家に訪れたブームは「鍋」。鍋料理が好きではなかったはずの夫が、最近、私がどうしても食べたくて作った鍋料理を味わって「結構イケる!!」となってから、ここぞとばかりに鍋を夕食に出し始めた。昆布、干し椎茸、鰹節などで出汁を取る日もあれば、粉末出汁で済ませることも。骨つきの鶏肉、豚の薄切り肉などを入れれば、食べ応えタップリの鍋に———。何十年ぶりかに作ってみた、豚ひき肉にネギ、生姜をたっぷり入れたつくねが思いのほか美味しくて感動した。肉類、魚類は入れずに、白菜、大根、油揚げ、豆腐、ネギ、キノコ類だけの鍋も大好き。体も温まるし、野菜もたっぷり摂れる。おまけに鍋一つで済ませられるのが、何よりも簡単で嬉しい。鍋レシピで検索すると、試してみたくなる鍋が次々と出てくる。「とろーりチーズのキムチ納豆発酵鍋」「豚バラ肉とレタスの無限ごま油鍋」「とろーりダブルチーズタッカルビ風鍋」「ネギたっぷり鶏の無限ごま油鍋」「高野豆腐の豆乳鍋」「本格やみつきよだれ鶏鍋」などなど。食欲をそそるネーミングも素敵 (笑)。バラエティに富んだ鍋料理をどんどん作って食べるぞ〜。(RN)
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suzuko-san
生きていたら、とっくに100歳は超えている父親は、青年時代に趣味でクラリネットを吹いていた。その関係で、我が家には今は超懐かしき78回転のレコードが山ほどあった。父の影響を受けて、私も負けず劣らずの音楽好き。一時は1,000枚のレコードが我が家に。常に音楽が生活の中に。その音楽を聴くツールはカセットになりCDに。今では YouTube や Alexa などでレコードやCDをかけ直すことなく、一度アーティストを選べば、際限なく彼らの、もしくは関連音楽が聴き続けられる時代となった。お金もかけず、同じアーティストの音楽のほぼ全てが聴けるのだから、これはハマる、ハマっている。最初にマイブームとなったのは中島みゆき。明けても暮れても彼女の歌を YouTube で聴きまくった。このマイブームが約1年間続いた。次にハマったのがボチェッリ。言葉は分からねど、あの逞 (たくま) しさの中に、甘さを秘めた歌声と耳に優しいメロディー。聴いた、聴いた。彼の後はルイス・ミゲル。ラテンの甘いラブソングからエネルギッシュな曲まで、オールマイティな彼のマイブームも1年は続いた。お次はアフリカ北西部の諸島、カーボヴェルデ共和国出身のセサリア・エヴォラ。そして現在は、イタリアの若き3大テノールイル・ヴォーロ。Alexa に声をかけるだけで、彼らの音楽が自由に、永遠に聴けるのだ。まだ当分はイル・ヴォーロ三昧の日々が続きそう。(Belle)
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jinnno-san
年末年始に、懐かし〜い友人に会った。わたしがサンディエゴで初めて友達になったニッポン人、Tくん。何十年も経っているし、結婚やら、離婚やら (ないことを願うよ!) 人生イロイロあるじゃん。ソーシャルミディアに携わらないわたしとしては、みんな、いったい何してんだろ、を確認するには、本人に会うしかない (昭和初期? 笑)。わたし的には、あの子、今どうしてるの?が、今さらながらのブームなのよ 笑。とはいえ、直接会ってからの確認では、なかなか人数こなせない 笑。今まで避けて通ってきた “ライン交換” をしているのは、一握りの相手だけ (実の兄を含む 笑) (これまた今頃? 笑?)。久っさしぶりにTくんとサシで飲みながら、彼のこれまでを聞いた、ら、あのウワサは本当だった 笑。帰国してマイクロソフトに入社した当時、訪日するビル・ゲイツさんの世話役は彼!! プレゼン用の機材はこれですよ、と英語で言いたかったのだけど、緊張&英語ビビリながら喋る、の彼は、なんと、あのビル・ゲイツ御本人さまに “This is the PC. This is the mouse.” と説明しちゃった、らしい 爆。それを真顔で話すTくん 笑。他にも、当時の爆笑話があるけれど、笑えすぎて言えん! 笑。これからは帰国せずとも、ラインで様子を伺おう、と思ったら、Tくんのライン、もらわなかった 笑。(りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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△我を忘れて楽しめる唯一のものは、長年趣味で続けているテニスだろうか。これだけは自分がリフレッシュするために必要だと思っている。家事や育児に追われていても、時間を見つけてテニス仲間とボールを打ち合っている間は、どうしたらもっと上達するだろうか、相手のコートのどこに打てば良いかなど、シンプルにプレーを楽しむことだけに集中できるからだ。私のこの年齢からは新たに趣味や夢中になれることを開拓するのは難しいと思うので、今まで続けられた好きなことに磨きをかけ、日常生活の中で没頭できる貴重なひと時として大切にしたい。△我が家でのブームは、季節ごとに旬のフルーツやカニなどを採りに行くこと。毎年秋になると、家族で松茸狩りに出かけるのがブームだったが、ここ数年、収穫がない。昨年も10月頃にいきなり氷点下5℃ほどの日々が続き、やっと見つけた松茸も凍っていたりと、残念な結果に。カニやオイスター狩りも楽しい。店で買うより、自分で獲ってきた魚介類は格別に美味しいし、新鮮だ。子どもたちも自然を楽しみ、普段食べてくれないオイスターも、自分で獲ってきたものなら箸をつける。食品も値上がりしていることだし、なるべく自分で収穫できるものを増やしていきたい。(SU)

(2023年2月16日号に掲載)