▽還暦を過ぎても、私は効果的な relaxation の方法論を獲得していない。時間に追われ、時間を追いかける、因果な枷 (かせ) を掛けられた「締切生活」を続けること30数年。休日を設定しても、何かしら “仕事” を持ち込む長年の習性が顔を出し、ストレスの高い日常を制することも儘 (まま) ならない。丸一日働いているワケではないのに、この始末・・。リラックス不適応と呼ぶべき “病気” かもしれない。▽幼い頃から「ゆ」の文字が大好きだった。横綱の土俵入り (まるで雲竜型? 笑) を連想させる、豊かな遊び心が感じられ、この字を目にした瞬間はホッコリした気分になれる。私の中では滑稽 (こっけい) でゆニークな平仮名#1の座を占める。デザインに優れた「ゆ」の温泉暖簾 (のれん) を買い求めたりもする。「ゆ」には癒しのビジュアル効果がある。▽感性アナリストの黒川伊保子氏によると、特殊な音節の響き (オーディオ効果) も言語中枢を刺激し、人間の心理をリラックスさせて、ポジティブ思考に導くという。脳がビビッと反応する好感度抜群の子音グループがあるそうだ。P・B・F=プリン・ポケモン・バナナ・フルーツパフェ (10代〜20代が好む音)、Y・D・J=ユーミン・ヨン様・ダイヤモンド・Jリーグ (30代〜40代前半、特に女性好感)。*ところで「ゆ」は1画ではなく2画らしい。最近気づいた。 (SS)