September 13, 2025

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リラックス

 

▽還暦を過ぎても、私は効果的な relaxation の方法論を獲得していない。時間に追われ、時間を追いかける、因果な枷 (かせ) を掛けられた「締切生活」を続けること30数年。休日を設定しても、何かしら “仕事” を持ち込む長年の習性が顔を出し、ストレスの高い日常を制することも儘 (まま) ならない。丸一日働いているワケではないのに、この始末・・。リラックス不適応と呼ぶべき “病気” かもしれない。▽幼い頃から「ゆ」の文字が大好きだった。横綱の土俵入り (まるで雲竜型? 笑) を連想させる、豊かな遊び心が感じられ、この字を目にした瞬間はホッコリした気分になれる。私の中では滑稽 (こっけい) でゆニークな平仮名#1の座を占める。デザインに優れた「ゆ」の温泉暖簾 (のれん) を買い求めたりもする。「ゆ」には癒しのビジュアル効果がある。▽感性アナリストの黒川伊保子氏によると、特殊な音節の響き (オーディオ効果) も言語中枢を刺激し、人間の心理をリラックスさせて、ポジティブ思考に導くという。脳がビビッと反応する好感度抜群の子音グループがあるそうだ。P・B・F=プリン・ポケモン・バナナ・フルーツパフェ (10代〜20代が好む音)、Y・D・J=ユーミン・ヨン様・ダイヤモンド・Jリーグ (30代〜40代前半、特に女性好感)。*ところで「ゆ」は1画ではなく2画らしい。最近気づいた。 (SS)
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▽今話題の ChatGPT に「あなたのリラックス方法は?」と、いじわるな質問をしたら「私は人工知能であるため、リラックスする必要はありません。プログラムによって動作するだけなので、常に同じレベルのパフォーマンスを発揮することができます」と応えてきた。そして「人間がリラックスするための方法については、多くの研究があります」と続けて教えてくれた。「一般的に、深呼吸、瞑想、ヨガ、ストレッチ、マッサージ、音楽、お風呂、散歩、自然に触れること、親しい友人や家族と話すことなどがあります。また、ストレスを減らすためには、睡眠不足を避ける、健康的な食生活を維持する、運動する、時間管理をするなどが効果的です。これらの方法を組み合わせて、よりリラックスした状態を実現できるかもしれまん」。あっぱれ! ChatGPT! 尋ねていないことも教えてくれた!▽リラックスすると、脳内で幸せホルモンが分泌され、ココロもカラダも元気になるそうだ。アメリカのソフトウェア開発会社「37シグナルズ」では、「リラックスできれば、没頭できる」を合言葉に、週休3日、6月丸休みを実施しているという。そのおかげで、何と、会社の業績は右肩上がりとのことだ。ここ数年、自分はオキシトシン不足のような気がする。天国に逝った愛猫とまったりした日々を懐かしく思い出している。(NS)
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yoko
リラックス=美味しいコーヒー、読書、映画、楽器演奏、ベイキング、絵を描く、ハンドメイドする、子供たちと出かける、ドライブ・・。言うまでもなく、好きなことをしているのがリラックスタイムなのだけど、もっと、私が手っ取り早くリラックスできるのはコーヒーだ。昔は、グラインドコーヒーをコーヒーメーカーに水と一緒にセットして、ボタンひとつで簡単に済ませていた。そんなに美味しくも感じていなかったし、特にコーヒーが好きというわけでもなかった。子供たちに手がかからなくなってから、ハンドドリップで丁寧にコーヒーを淹 (い) れるようになった。コーヒー豆を手動のミルでガリガリと挽く。すると良い香りがしてくる。挽きたての豆をドリッパーに移し、細口のポットで沸かしたお湯 (85℃〜90℃) を少し注いで蒸らした後、残りのお湯を注いでコーヒーを抽出させる。コーヒーメーカーでお手軽に入れていた頃と比べると、ハンドドリップで淹れたコーヒーは香りも良くて、びっくりするほどマイルドで後味もスッキリしていて美味しい。私にとって究極のリラックスタイム。これを書いていたら、またコーヒーを淹れたくなってきた。 (YA)
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suzuko-san
私は大学卒業後、東京で、楽器業界に属する会社へ直接郵送される月刊専門誌出版社の職を得た。この会社は残業に次ぐ残業が当たり前で、発行日2週間前の帰宅が深夜に及ぶことも日常茶飯事。若いからできた、てなもんだった。働きやすい職場だったが、如何せん従業員20人弱の小さな会社ゆえ、社則もすこぶる曖昧。日曜に働いて、翌週に代休を取ろうとすると「代休と言うな。休みたければ休め」という社長の考えのもと、休みが取りにくい。そんなこんなで、自分の時間といえばほとんど、食べて、お風呂に入って、寝るだけの生活だった。リッラクスする時間など、どこにもなかった。与えられている仕事も好きだったし、職場環境も良かったが、とにかく自由にできる時間が少ない、少なすぎた。唯一休みの日曜は、掃除、洗濯、料理で暮れる。「これでいいのか、私の人生?」という疑問がつい頭に浮かぶも、都心の高額な住居費を考えると、選択肢はそうそうない。しかし、結局、14年と25日勤めた会社を後にした。その多忙な生活を強いられた14年強の反動?からか、以降の人生は、ほとんどリラックスしっぱなし。まともに働くこともなく、プラプラしっぱなし。逆に「これでいいのか?」という考えが頭をよぎるが「どう生きても、いずれはこの世から消える」。ストレス少なし、リラックス三昧したモン勝ち!という人生観に達している。(Belle)
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jinnno-san
年末年始に、愛知県の新築した実家に初めて入ったら、もちろんお風呂も新品だった笑。旧家では、、つめたーーい “青色・ザ・昭和タイル” で、風呂場では白い息! 笑。そもそも脱衣場にバリアフリーのようにドアがない (銭湯か?) 笑。だから、服を脱ぐと、もっと寒いし、裸は見られて縮こまるし 笑、(ここではバリアが欲しいでしょ 笑)。ところが、新居では、、当たり前だけど、脱衣場に仕切りがある! (これ乙女たちに必要! 笑)。それで、お風呂場の中まで、なんと! だんぼーおお (暖房) ! 今まで経験のない、縮こまらないでお風呂場に入れる幸福感! チョー、チョー、快適!! さらに! お母さん自慢の「ミストサウナ」なるものがある! 姪っ子の彩雲 (あやも) は「うぁあおおー! さいこおおーうっ!」って叫んでいたらしい 笑。しかし、彩雲以外は誰も使ったことがない。わたしもミストしてみた。ら、夏のラスベガスの歩道に舞うような霧吹き状の水がお湯になって、温風と一緒に降ってきた 笑。サウナでは座ってボーッとするでしょ。ここではミストが降ってくるのは風呂場の真ん中で、そこは風呂釜の縁 (へり) 笑。ということは、幅3センチほどの所に腰掛ける状態。リラックスなど、でけん! 笑。さらにミストで水滴が全体に散らばって、後で雑巾から拭きするハメに 笑。だから10泊中2回しかお風呂入に入らなかったワケだ (え? 笑)。(りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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私が一番リラックスできる時間は、夫が仕事に出かけ、子どもを学校へ送り出した後、または家族みんなが寝静まった夜中。誰からも呼ばれることもなく、独りの時間を満喫できる唯一の贅沢な時間。要するに、基本的に一人でいることが一番リラックスできる至福の時間だ。家事も掃除も一切せずに、コーヒーでもいれて、ゆっくりとお気に入りのドラマを楽しんだり、眠いときに寝て、ゴロゴロと一日中だらけていたい。日本へ帰省するフライト中の時間がとても好きだ。ただ座っているだけで、何もしなくていいから。もちろん子ども連れだが、幼児の頃と違って、今はテレビを見たり、ゲームをしたり、勝手に過ごしてくれるから、自分もゆっくりできる。CAさんが食事を運んできてくれるし、片付けにも来てくれる。なんて最高なんだろう。早く飛行機に乗りたくなってきた。そういえば、私と子どもたちが夏休みで日本にいる間、夫がどのように過ごしていたか聞いてみたら、なんと! 使った食器は1週間のまとめ洗い、洗濯は乾燥機に入れた後、畳 (たた) むことなく直接取り出していたという。なんてことだ! こんなだから、掃除機なんて一度もかけていないんだろうなぁ。帰省するのは楽しくて好きだけど、私がいない家を想像するとゾッとして、少し躊躇 (ちゅうちょ) してしまう。(SU)

(2023年3月1日号に掲載)