September 13, 2025

Featured

2021年を振り返って

 

昨年来のCovid-19パンデミックで年が開け、第5波を迎えて暮れ行く2021年。ワクチン接種が伸び悩み、脅威的な感染力を持つ「オミクロン株」の出現で収束が怪しくなった。新型コロナ情報を追って1年9か月。思うところ多々あり。▽コロナ禍を “リーマンショック以来の危機” と捉え、ビジネス回復とコロナ対策のバランスを取れ!と、お題目のように唱えた為政者。これ、拙 (まず) かったね。サブプライムローン不良債権化が元凶だったリーマンの解決目標は、経済再建のみ。コロナでは経済維持と感染収束という二律背反の命題が衝突しているのに、ひたすら規制と緩和を繰り返し、その悪循環に人々は疲弊していった。政府当局が感染統計の数字だけでなく、この矛盾を正直に表明していれば、世界各地で起きた暴動も回避できたのでは? ▽コロナ収束後も新たなウイルスが人類を襲う? スイス連邦国土研究所は、温暖化で地球上の永久凍土が溶けると、閉じ込められていた未知の細菌やウイルスが放出され、パンデミックが再来する可能性を警告している。コロナで人類はウイルスに脆いという証明をしてしまった。将来も覚悟すべき。どんな危機的状況でも、自らの人生の価値を見つけるために「活動の縮小と意識の拡張」がヒントになりそう。悲観的すぎるかな? (SS)
blue_line932
▽2021年の流行語大賞に大谷翔平選手の「リアル二刀流/ショータイム」が選ばれた。日本の世相でもMVPを受賞。日米どちらも満場一致の選出だった。そして、英語版流行語大賞『コリンズ英語辞典』の “Word of the Year” は、NFT (Non-Fungible Token=非代替性トークン) に決まった。作品売買が困難だったデジタルアートにNFTを紐付けて、証明書付きのデジタル資産になるとのこと。BeepleというアーティストのNFT作品が75億円で落札されるなど、2021年はNFTブームの年になったそうだ。▽家にいる時間が増えて、今年はよく料理を作るようになった。そして、冷蔵庫に貼った調味料の黄金比が大活躍した。計量の手間がなくなり、調理がぐっと簡単になった。例えば、ドレッシング=砂糖1:醤油2:酢2:油2、冷やし中華=醤油2:酢3:ごま油1、煮物=砂糖1:醤油1:みりん1など。▽アートの世界にも黄金比があるそうだ。長いと短いの比が1:1.618 (約5:8)。ピラミッド、モナリザ、凱旋門、名刺、トランプ、美男美女の顔、風や星雲の渦、花びらの枚数、ひまわりの種の列数など、自然界や宇宙にまで通じる法則で、神秘的な気持ちにさえなる。コロナ禍の中、人生の黄金比についても考えてみたくなった。(NS)
blue_line932
   
 
yoko
2021年も、新型コロナウイルス感染症が収束しないまま過ぎていく。でも、去年に比べると、大分、日常に戻りつつある年だった。グロサリーや日用品以外の店が営業を再開し、レストランではインドアダイニングができるようになり、図書館やレクリエーションセンターなどもオープンした。ガラガラに空いていたフリーウェイは、朝夕、渋滞するようになった。アミューズメントパーク、国内旅行、季節のイベント、アウトドア&インドアイベント、スポーツ観戦、ショー、ミュージカルなどにも行けるようになった。公立学校のインパーソン授業が始まったのが良かった。子供たちも私たちも、1年間続いたディスタント・ラーニングにはうんざりしていた。4月から週4日、半日のみのインパーソン授業が始まって、新学期からは通常のスケジュールに戻った。毎日、子供たちはマスクをして学校に通っている。ほとんど皆がワクチンを受けていない年齢なので、コロナの感染が不安だったが、何事もなく冬休みを迎えられそうだ。2022年はもっと良い年になることを願う。 (YA)
blue_line932
reiko-san
△8月末、娘、待望の登校再開。約18か月ぶりに校舎に足を踏み入れて、学校生活を再開。終日マスク着用は息苦しさもあって大変だろうけれど、愚痴をこぼすこともほとんどない。校内で実施されている週1回のコロナ感染テストも受け続けている(たまに忘れてくるけれど)。友達とのプレイデートなども、また始まって嬉しそう。新しい変異株の出現で、落ち着きかけていたと思ったコロナ情勢がどうなるのか不安は尽きないが、ジタバタしても始まらない。できることをして、心の健康に気をつけて、乗り越えていこう。△遅ればせながら、ついに我が家もコンポスターを始めた。360度回転するタイプで、雑草、枯葉、刈り草、家庭生ごみなどを入れて、ぐるぐる回転させる。私は回すたびに、子供の頃、商店街で年末にやった福引きを思い出す。いつも最下位の白い玉ばかりで、ティッシュペーパーばかりもらっていたな〜。そろそろ1回目の堆肥ができ上がる頃。ちゃんと良いのができているかドキドキだ。自家製の堆肥をまいたら、我が家の半放置状態の果樹たちも喜びそう。(RN)
blue_line932
suzuko-san
昨年も今年も、私の最大のお金の道である世界旅行に行けず、多少、小金が貯まったので、「この際だぁ~! このお金を毎日の生活の快適さに使おう」 と家の改装を計画した。工事人を探していた折、近所の人がバスルームを改造したばかりで、その彼女の工事人を紹介してくれた。「彼はあなたを失望させることはない」 と言い切ったので、彼に関して何の情報もないまま、彼女の言葉を信じて契約をした。これが悪夢の始まりだった。長い人生の中で「人は簡単に信用できない」という教訓を学んでいたはずなのに、その経験は少しも生かされず、言われるがままに彼を雇ったのが大間違い。とにかく時間にルーズ。しかも、便利屋としての経験はあったのかもしれないが、バスルームの改築という大仕事の経験は、彼女の場合が初めてだったということを後から知ったが、既に手遅れ。やる仕事、やる仕事でミスを重ねて、当然、工事は遅れに遅れ、6週間の予定が10週間たっても終わりそうにない。堪忍袋の緒が切れて別の人を雇ったら、彼のいい加減な仕事ぶりが露呈して、工事のやり直しやら何やらで、時間もお金も山ほどかかった。この間、泣いたり情けなかったりと、自分の愚かさを嫌というほど見せつけられた。シュン! 自分史に強烈に残る2021年だった。 (Belle)
blue_line932
jinnno-san
ある朝、頭がクラクラして起き上がれない! 超ビビッたわたしは、お医者さんに診てもらった。三半規管の耳石が剥がれて、バランス感覚を失ったらしく、生まれて初めてフィジカルセラピーを受けた。これを機に、今年は人生で一番、いろんなお医者さんと出会った 笑。「背中が痛い」と言うと、リハビリ専門のジムらしき所を薦められ、普通のジムも通ったことないのに、理学療法士が1人付いて、まるでパーソナルトレーニング 笑。歩く練習をする車椅子の人、勝手にさっさとマシーンに乗ってグイグイ走りだす人 (ほんとにリハビリ必要? 笑)、わたしは腰が少し痛いだけなのに、専用のエクササイズメニューを作ってくれて、優しくトレーニング。「ただの運動不足ョ」とは、口が裂けても言えない 笑。腰痛は腎臓が悪いから?と医者に尋ねると、なぜか検便をすることに 笑。渡されたのは、ホテルのランドリー袋ですか?というくらい、デカ〜いビニール袋 笑。日本から余分に (なぜ? 笑) 持ち帰った検便キットは4cm四方のパケット。アメリカはスケールがでかい! プラスチック製の子供用便器ですか?みたいな、うxこ採取用便座まで付いている! だからランドリー袋なのね 笑。うxこして、年内に検便キットをお医者さんに持っていくのが仕事納めよ!(これが?? 笑)。 (りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
blue_line932
オバサンになればなるほど、時間が過ぎるのが早く感じるのはなぜだろう。このままでは三途の川までひとっ飛びだ。▽「3月」 いらない年齢が一つ増えた。「4月」旦那のお母さんが亡くなった。日本人ハーフの私の旦那のお母さんは日本在住。こんなご時世で会いにも行けず、お葬式にも出られずじまいだった。「5月」子犬が家族に仲間入り。人生一転。終わりに近づいていた子育て再開の生活が始まり、現在、なお苦しんでいる。「6月」長男、高校卒業。感極まって、母、涙。同時に、めでたいことにはお金もかかり、また涙。「9月」長男、家から大学通いが始まる。片道約25マイル、毎日、 無事に帰ってくるか心配だ。次男、高校通学再開。5軒先の近所の女の子をカープールすることになった。朝にドロップオフし、帰りに迎えに行くだけだが、娘がいたらこんな感じなのかしら…と妄想を楽しんでいる。「11月」長男がバイトを始める。時々、持って帰ってくるドーナツで、我が家は肥満一直線。東海岸の人はうれしいだろうけれどね(謎解き)。「12月現在」クリスマスプレゼント、アイデアのネタ切れ。プレゼント、現金が一番。これが私の2021年。以上! (IE)
blue_line932
 2021年も新型コロナウイルスパンデミックの影響が続いた。ある出来事が起こるまでは、さほど実感はなかったが、その余波が我が家にもやってきた。約3か月前、家の引っ越しのためU-Haulのトラックをレンタルし、家財道具を積み込んで、地元のホテルに一晩泊まった時のこと。翌朝5時頃、夫が外の駐車場からホテルの部屋にいる私に電話をかけてきた。「トラックがない、盗まれた」と言う。始めは、夫がトラックを停めた場所を忘れただけと思っていたが、彼の慌てようや状況から、いよいよ本当に盗まれたことを確信した。子供を学校へ送り出す準備をしながら、激しい心臓の鼓動と手が震えているのが分かった。新居に着いても運び入れる荷物がなく、夜は布団もないのでマットレスだけを買ってきて、空っぽの部屋で家族4人で寝たことも、今となっては忘れられない思い出だ。知らなかったことだが、パンデミックが始まってから、引っ越しトラックを狙った犯罪が増えているのだそう。まさかの出来事が自分の身の上に降りかかり、こんな災厄が自分にも起こり得る現実というものを思い知らされた。失ったものも多いが、多くの人の助けや優しさにたくさん触れたことで、壊れかけていた心が救われた、忘れられない年となった。(SU)

(2021年12月16日号に掲載)