10年前、東日本大震災後の親族会に出席するため日本へ向かった私は、成田到着から帰省まで緊急事態の波状攻撃に見舞われる。① 空港の両替所で財布を紛失! どこを探しても出てこない! スられたか? パニックに陥った私は「財布が消えました!」と案内係の女性に助けを求めたが、相手はどうすることもできない。迷惑そうな顔で「困りましたね〜」。財布は同じ色のビジネスバッグから垂れていたショルダーストラップに引っ掛かっていた。「ありました!」と喜ぶ私に、迷惑そうな表情で「よかったですね〜」。ヘタリ込んだ私は自販機の前で「お〜いお茶」を立て続けに2本飲み干す。② 数分後、エスカレーターに右足が巻き込まれて転倒! 激痛で歩けない。空港職員の介助を受け、車椅子でクリニックへ搬送される。この事故は足を切断する恐れもあるとか。幸いにも、私は軽い捻挫と診断され、安静にするため空港近くのホテルに一泊。③ 翌朝、痛みは消えたものの、JR 運行管理システムに不具合が生じ、新幹線が運休! 福島行きの高速バスに飛び乗ったが、東北自動車道が出てこない (車窓から見えた牛久大仏に疑惑)。常磐道、磐越道経由の遠回りルート! 事故も発生して大渋滞。サンディエゴから福島市に着くまで丸2日を要した。親族会も出られず…。(SS)