July 1, 2026

サンディエゴ郡 2026〜27年度予算91億6千万ドルを全会一致で採択 食料支援・住宅・CalFire増強が柱

6/25/2026

▪️全会一致の採択で財政安定を確認
260625SD County lサンディエゴ郡監督委員会は6月25日、2026〜27年度の91億6千万ドル (約1兆4300億円) 規模の均衡予算を全会一致で採択した。連邦・州両レベルでの歳出削減という不確実な財政環境のなか、住民へのサービスを維持しながら財政の安定を図る計画だ。委員会議長のテラ・ローソン-レマー氏(5週間の赤ちゃんを連れて出席という場面も注目を集めた)は「トランプ政権による予算削減が地域の家族に与える影響から郡民を守るための予算だ」と説明した。

▪️連邦削減に対応する食料支援プログラム
今回の予算で特に注目されたのは、連邦の食料支援削減への対応策だ。連邦法「ワン・ビッグ・ビューティフル・ビル」による連邦食料支援 (カルフレッシュ/SNAP) の削減で、サンディエゴ郡では推定93,500人が給付の減額または打ち切りの影響を受けると見込まれている。郡はこれに対応するため、新たな食料配給プログラムを設立。また連邦予算削減に備えた「緊急基金」の積み立ても進める方針で、財政の緩衝機能を強化する。

▪️チュラビスタに低所得者向け住宅建設を推進
住宅分野では、チュラビスタに恒久的なサポート付き住宅 (Permanent Supportive Housing) を建設するための州補助金2000万ドルの申請を承認した。慢性的なホームレス問題の解決策として、安定した居住環境と支援サービスを組み合わせたモデルの普及を目指す。加えて、パシフィック・ビーチには6月25日、全米初となる「ワークフォース向けタイニーホーム」の施設「コンパス・コモンズ」がオープン。ホームレス状態から自立を目指して働く人々に気候管理された小型住宅を提供するもので、新たなホームレス支援の形として全米から注目されている。

▪️CALFIREの増強・山火事予防への投資
近年の大規模山火事を教訓に、今回の予算ではCALFIREの消防士増員を支援する資金も確保した。サンディエゴ郡は地理的に山火事のリスクが高く、2003年のセダー・ファイアや2007年のウィッチ・ファイアなど甚大な被害を受けてきた経緯がある。予防的な植生管理や防火帯設置などにも継続的に投資し、地域の防災体制を強化する。また公安関連では引き続き充分な予算を維持し、地域の安全確保に取り組む方針だ。

▪️サンフ・パスクアル・アカデミーの将来像も検討
予算採択の同日、郡は238エーカーの広大なキャンパスを持つ里親ケア施設「サン・パスクアル・アカデミー」の将来的な活用方法について、住民から意見を募集することも発表した。施設の大規模な再整備計画が進んでおり、地域の声を反映した新たな形での里子支援施設として生まれ変わる見通し。厳しい財政環境のなかでも地域のニーズに寄り添う予算配分を実現した今回の採択は、サンディエゴ郡の施政の安定感を示すものとして評価されている。

✳︎上の画像は AI が生成したイメージです。