4/8/2026
▪️制度の概要:家計負担を軽減する利益還元プログラム
サンディエゴ・ガス・アンド・エレクトリック (SDG&E) の家庭向け利用者は、4月の請求で、州が推進する炭素市場からの利益還元プログラム「カリフォルニア気候クレジット (California Climate Credit)」を受け取る見通しだ。今回4月に反映されるのは天然ガス分で、対象の住宅利用者には32.58ドルのクレジットが自動的に適用される。これはカリフォルニア州公益事業委員会 (California Public Utilities Commission=CPUC) が監督する制度で、温室効果ガス排出削減の取り組みと並行して、利用者の負担軽減を図る狙いがある。
▪️電気分の扱い:4月ではなく夏に配布する案
一方、これまで4月と10月の請求に計上されてきた49.36ドルの電気クレジットは、2026年は夏の高請求期に回されるという。SDG&E によると、CPUC の採決が4月30日に行われる予定で、承認されれば電気分は8月と9月頃の請求時に配布される見込み。冷房需要などで光熱費が膨らみやすい時期に支援を厚くするのが目的で、対象には通常の住宅利用者に加え「地域電力共同調達プログラム (Community Choice Aggregation=CCA)」利用者やマスターメーター契約の利用者も含まれる。
▪️財源の仕組み:汚染排出者の負担を利用者へ還元
このクレジットの原資は州の「キャップ・アンド・インベスト・プログラム」(Cap-and-Invest Program) にある。これは温室効果ガスを排出する事業者に費用負担を求め、その収入の一部を利用者へ還元する制度。SDG&E は気候クレジットは排出削減を進める一方で、家計を支える州全体の仕組みの一つだと説明している。利用者は特別な申請をする必要はなく、該当額が請求書に自動反映される。
▪️注意点:請求サイクルにより前後する反映時期
但し、4月中にすべての家庭で同時に確認できるわけではない。請求サイクルは利用者ごとに異なるため、4月請求で見えない場合でも次回請求で反映されることがある。 尚、CPUCの案内文書では、従来の制度ではクレジットが4月と10月に配られてきたことが示されており、今回の電気分の夏季移行は、家計支援を実際の高負担期に合わせようとする2026年の運用変更といえる。