2024年8月22日
SDの海岸で8月10日に発見された “激レア” 深海魚の死骸が世界の注目を集めている。
米メディアが伝えた。
この魚は浅瀬の海岸ではほとんど見られない大型深海魚で、英語名は「Doomsday Fish」。
日本語では「終末の深海魚」「終末の日の魚」「リュウグウノツカイ (竜宮の使い)」などと呼ばれる。
発見したのはラホヤ沖でカヤックやシュノーケリングを楽しんでいた若者グループで、彼らがラホヤコーブまで死骸を運んだ。
カリフォルニア大SD校・スクリップス海洋研究所 (Scripps Institution of Oceanography=SIO)、カリフォルニア州立大フラトン校、米国海洋大気庁 (National Oceanic and Atmospheric Administration=NOAA)・南西水産科学センターの科学者たちがリュウグウノツカイの死因や、なぜ浅瀬に現れたのかについて詳しい調査を進めている。
SIOの海洋脊椎動物コレクションマネージャー (捕獲管理責任者) であるベン・フラブル氏によると、リュウグウノツカイがカリフォルニア州で打ち上げられたのは1901年以来、20回目だという。
NOAA南西水産科学センターで行われた測定と解剖の結果、この成魚のオスは全長12.25フィート (約3.73メートル)、体重74.3ポンド (約33.7キログラム) と確認された。
魚の状態は良好だったが、死に至った経緯は不明。
SIOの広報担当者によると、この珍魚の死因について、負傷、病気、ある異変による方向感覚の喪失が考えられるとと述べた。
また、ラホヤショアーズは深い海底を形成する2つの水中峡谷の近くにあり、これが海水を沿岸まで導いて深海生物が姿を現すことがあると説明する。
科学的根拠はないが、リュウグウノツカイが発見されると地震や津波の前兆などと言われる。
今回のケースでは、発見から2日後の8月12日、ロサンゼルスを中心にマグニチュード4.6の地震が発生した。
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*Picture: © iditoffolo / shutterstock.com
(2024年9月16日号掲載)