Thursday, 28 March 2024

無い!

私はこう見えてヘタレである。▽初めてビジネスクラスに搭乗した時、エコノミーとは勝手が違う環境に戸惑いを隠せなかった。エンターテイメント機器に使用するヘッドホンが立派なのは良いが、差し込み位置が分からない。シートの調整機能を示す複雑な (?) 図解、謎めいた周辺装置と意味不明の絵があしらわれた複数のボタン・・。説明を求めるのも初心者バレバレで気後れするし、どうしたものかと少し困っていたら、妻が「毛布が無い!」と言い出した。担当CAさんに尋ねた妻に返ってきた言葉は「お客さまが、その上に座っていらっしゃいます」。これで何でも聞けるようになった。ありがとう、妻よ。▽ハ虫類が大の苦手だ。それなのに、細身のトカゲ君が屋内に侵入してくることがある。ガサゴソという音の正体を見極める勇気など、さらさら無い! ハードウッドフロアの木目に沿って身じろぎもせず、私を出し抜くように擬態していた時は、見て見ぬ振りをしているうちに姿を消してくれた。物置に隠れていた時は、掃除機で吸い込む提案をした私を尻目に、妻が虫取り網で捕獲 (私の権威は失墜した)。クローゼット内のトカゲを捕まえたのは飼い猫の「ピピ」だった。それを咥 (くわ) えて私の前にポトリと落とすなんて、どれだけシャレの分かる猫なのか。 (SS)
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▽チケットが無い。今年から高校野球甲子園のチケットの販売方法が変わった。自分の姪は二松学舎大付属高校の卒業生なのだが、今年は徹夜しないと当日券が手に入らないと聞き、甲子園の応援を諦めたそうだ。泣く泣くネットで高額転売されたチケットを押さえた友人もいるという。本当に必要な人がチケットを手に入れられない状況は、より強まる気がする。▽スマホが無い。インターン生のMさんはサーフィンをしている最中、防水ポーチに入れたスマホを海に落としてしまった。陸に上がり、友人のGPSを借りてスマホの現在地を特定するも反応無し。諦めていたところ、シュノーケリングをしていたというファミリーが笑顔で近づいてきて、彼女のスマホを届けてくれたとのこと。拾った人へのメッセージと持ち主への発信ボタンを画面に表示する、そんなスマホを探す機能があることを初めて知った。奇跡のような話に感動した。▽苗字が無い。知り合いのスーダン人の氏名はやたらと長い。何でもスーダンでは苗字はないそうで、名前の次は父親の名前、その次は祖父の名前、曽祖父 (ひいじい) さん、、、と続くそうだ。スーダンの長い内戦で孤児となった子供たち「ロスト・ボーイズ」のひとりだという彼は「肉親も、家も、誕生日を証明する書類も無いけれど、命はまだある」と明るく笑った。 (NS)
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sheau-ching-san.gif 恥ずかしい話だけど、パーキングガレージで迷う経験は結構ある。だからいつも同じ場所、決まった場所に車を停めている! 7年ほど前、初めて行ったジムの地下駐車場に車を停めた。気持ちよく汗をかいて、お気に入りのクラスを受けた後、駐車場に行ったら、車がない! めっちゃあせった! えっ!? えっ!? もしかしたら盗まれた???!!! この辺に停めたのに、、、でも車がない! 必死に車を探しても見つからなかった! たまたま、一緒にクラスを受けていた女の人が通りかかって、困った顔をしていた私を見て、"Hey, are you OK?" と声をかけてくれた。事情を説明したら、"Well, let's drive around and see if we can find your car." と親切に協力してくれた。地下のガレージには何階かあり、私は絶対B2だと確信していたけど、彼女は上と下の階も行ってみようねと言った。そして、私の車はその下の階にあった! 嬉しかったが、恥ずかしかった。方向音痴、記憶力もよくない私はあれ以来、自分が慣れていて決まった場所にしか車を停めないことにしている。 (S.C.C.N.)
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yoko 娘はジクソーパズルで遊ぶのが好きなようだ。毎日、ミニサイズのジクソーパズルを組み立てては壊しを繰り返して遊んでいる。近所のライブラリーで2日間にわたって (ライブラリーの人が保存しておいてくれた) 300ピースのパズルを夫と娘の2人で完成させたりもしている。この間、日用品を買うついでにパズルが置いてあるコーナーも見てみた。気に入った絵柄は1,000ピースだったが、買ってみた。娘用にと買ったのだが、やはり4歳児には難しすぎた。夫が枠から始め、気がつくと私も参加して、毎日、2人でちまちま、ちまちま、ジグソーパズルを組み立てている。嵌ってしまった! 特に夫が嵌っていて、ヒマさえあればこのパズルに向かっているので、あと20%ほどで完成しそうだ。最近「これが完成したら、すること無くなるね〜」と冗談で言っている。またパズルを買うかな。絵柄の無い真っ白 or 真っ黒なパズルというのもあるらしいけど、私には面白さが分からないかも。 (YA)
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reiko-san これまでに「無い!」と慌てたものはたくさんあるが、その中でも、ひどく慌てるのがクレジットカード。私の場合、ガソリンスタンドで使ったクレジットカードを服のポケットに入れたまま忘れ、数日後、そのカードが無いことに気がつき、真っ青になるというのを何回かやったことがある。たいてい、数日後、買い物の支払いの際に、お財布を見てそのカードがないことに気がつく。何事もなかったように他のカードで支払いを済ませながら、頭の中は大パニックで、ビデオテープの巻き戻し状態。自分の過去数日の行動を逆にたどっていき、カードを発見した時の嬉しさといったら。夫は、レストランの会計時に使ったクレジットカードをそのまま置いてきてしまったことがある。1週間後くらいにカードがないのに気がつき大慌て。カードをキャンセルしかけるところまでいったのだが、私がふとそのレストランの会計にカードを使ったことを思い出し、レストランに忘れたりしないと言い張る彼を説得し、ダメ元で店に電話してもらったところ、あった! 店にカードを取りに行った彼が興奮気味に報告してくれた。店の人が何十枚も重なったクレジットカードの束を取り出し、夫のカードを1枚引き抜いて渡してくれた、と。レストランにカード忘れる人って結構いるんだねと二人でびっくり。(RN)
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suzuko-san 我々は生きるという行為を継続するために、あらゆるモノに囲まれて暮らしている。そして、それぞれのアイテムが、収まるべき所に収められていて、それらがどこにあるかというのは、ほぼ我々の頭に入っている。の、はずであるが・・。それがいつも入れている場所に無い! 絶対にここにあるはずなのに、絶対にここに置いたのに、無い! そんなはずはない! と慌てふためくことが、時々ある。いつかも直径3〜4センチの小さなガラスの器が見当たらない。私のハッピーアワー用のおつまみのナッツ類を、その小さな器に入れてカクテルを飲んでいたのに、ある日を境にそれが見つからない。サイズが小さくてかわいらしく、少しの量しか入らないので食べ過ぎる心配もない。とても気に入っていた物だから捨てるわけは絶対にないのに、とにかく無い! 不思議で仕方がない。どこに消えたのだ? 間違えて捨てたのか? そんなわけもない と思うのに・・。ま、この程度の無くし物ならかわいいものだが、かつていつも保管している場所にパスポートが無かった時は、本気でパニクった。家中の引き出しという引き出しを探しまくったが見つからない。諦めかけていた頃、旅行用で普段使わないバッグの中から出てきて、ほっ! ある、ある、こんなことも! (Belle)
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jinnno-san 2度も、あ、3度も経験あり! 笑。わたしの人生全部詰まった (グリーンカード、全クレジットカード、ATMカード、運転免許証、現金、きちょーなもの) 1ドルで買ったサイフを2度も、、1度はかばん丸ごと (上記プラス、パスポート、カギたくさん) お店に忘れてきてしまった ーー っ! 笑。あ、それプラス、iPadも忘れてきたことあり ーー ! 笑 (いや笑いごとではなー い 笑)。ケース ①:ティファナのコーヒー屋のレジのカウンターにサイフ置き去り:結果:次の日に無いー!ってなって24時間後に戻ったら、なんと! 取っておいてくれたー! (ティファナも捨てたもんじゃあないよ! 笑)。ケース ②:沖縄の飲み屋のレジのカウンターにサイフ置き去り:結果:はしごで2件目行って無いー!となり、1時間後くらいにマッハの勢いで戻ったら、忘れてきたまーんま、置いてあった 笑。ケース ③:ダウンタウンのラーメン屋の椅子にかばん丸ごと置き去り:結果:帰りの車で無いー!となり戻ると、、店員さんが取っておいてくれたぁ。ナイス。ケース ④:ホテルのロビーでiPad充電してるの忘れて置き去り:結果:何時間後に無いー!となり、戻って忘れ物箱を探してもらってもなく、充電場所にもなく。で、ホテルの人が人目に付かない所に移して充電を続けていてくれた 笑。 (りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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3年前に買った新車 Honda アコード。走行距離はすでに約57,000マイル (約91,000Km)。4回ぶつけられ、私とともに毎日戦っているこの車。ある日、事件は起きた。トイレに行った。車に戻った。で、ポケットに入っているはずの車のカギが “無い!”。時間をかけ、くまなく探しても、車のカギがどこにも “ない、ナイ、無い!”のだ! この私は、あろうことか、カギをトイレに流してしまったのだ! 今どきの車のカギは、スペアキーを作るのに約200ドル (涙)。自分の失態を責めて数か月 (涙)。Kroger の本社から電話が入る。「あなたの車のカギが lost and found に届けられているので、本人確認をしたいのですが」とのこと。「はぁ、Honda アコードです。はい、鍵には Ralphs、Dicks' Sporting Goods、CVS、Rite Aid などのカードが付いています・・」「どなたかが、あなたのカギを見つけて、Ralphs カードに気付き、お店に届けてくれたのです。バーコードであなたのインフォメーションを見つけたので、ご自宅に車のカギを郵送します」という電話が!! この世の中、マジ悪くない!と涙が出る、ない、ナイ、無い、カギィが無い♪事件だった。(シブがき隊? 笑) (IE)


(2018年9月1日号に掲載)