Sunday, 22 December 2024

マイブーム

shinji-san.gif 私には秘密にしていた趣味がある (倒錯趣味ではありません)。いささかマニアックな行動なので、公言するのを憚 (はばか) られた45年来のマイブーム。実は「電波塔」に異常な愛着がある。中学生の頃、地元にあるラジオ送信所を目指してサイクリングに出掛けては、小高い丘に建つ塔を真下から見上げて、至福の境地に浸っていた。今でもドライブ中にラジオの送信塔を見つけると、必ず近くまで行って、アンテナを背景に2〜3枚自撮りする。何が面白いのかは説明できない。ラジオ少年だった自分には、電波塔に一種のノスタルジアを感じるのかもしれない。ラジオ送信塔の主流は先端に容量環 (円形の電線) が付いた「トラス鉄塔」か「単独自立型タワー」。偏執的かもしれないが、今では幻の塔と言われる「T字型アンテナ」との “再会” を果たしたいと夢見ている (それこそマニアの証明か?)。電波塔ではないが、送電塔に魔力を感じた少年が “全塔踏破” の旅に出る邦画『鉄塔 武蔵野線』(1997) を観て共感を覚えた。少年時代は生活のすべてが冒険という記憶を蘇らせてくれる作品。今の世の中、マンホールの珍しい図柄を求めて日本国中を旅する熟年マニアもいるとか。酔狂が変人扱いされる時代じゃない。 (SS)
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sato-san.gif ▽「ハリウッド女優、キャメロン・ディアスもトランポリンで痩せたそうよ。がんばってちょ」。ジムに行かなくなって、メタボ街道まっしぐらの自分を心配して、友人が誕生日にミニトランポリンをプレゼントしてくれた。何でも、NASAの宇宙飛行士が地上のトレーニングとしてトランポリンを使って、高い運動&健康効果を立証したことで、アメリカでは Urban Rebounding として流行 (はや) っているらしい。リンパの流れを良くし、骨密度を上げてくれ、白血球を増やすトランポリンの運動は、5分間でジョギングの約1キロに相当するとのこと。暇を見つけてはピョンピョン飛び跳ねている姿を横目で見て、「いつまで続くことやら」と旦那が鼻で笑っている。▽「ダルビッシュも、マエケンも、そして、マー君も良い仕事している! MLBのポストシーズンが始まり、この時期になると毎年ワクワクする。今年は日本人投手が活躍しているので楽しみも倍増。でも、一番盛り上がるのは地元チームの優勝だと思う。パドレスがワールドシリーズに出場した1998年、クアルコムスタジアムへ応援に行った。ヤンキースに4連敗したが、サンディエゴの街が大いに盛り上がっていたのを懐かしく思い出す。あれから19年。低迷続きのパドレスだが、来年はぜひ大谷翔平選手を勝ち取って、がんばってほしい!! (NS)
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sheau-ching-san.gif 台湾に住む父は、日曜日にいつも一人家にいて暇だと聞いたので、毎週こちらの土曜日の夕方頃に父と “ラブコール” している! 2年半前に母が亡くなり、父は一人暮らしの生活になった。近くに妹2人が家族と一緒に住んでいるけど、遠いアメリカに暮らす長女の私にも何かできないかと思い、“話す” ことに決めた。ラインで無料通話ができ、ビデオチャットもできるので、本当に助かっている! 当初は毎回泣きながら、辛そうに母 (50年も一緒に頑張ってきた人生のパートナー) の話ばかりしていた。時が経って、母を喪失した悲しみと心の痛みは治ってきたようで、少し安心している。今は母の話以外、父の会社のこと、エクササイズの様子、健康状態、食事の管理、妹家族のこと、お友達のことなど、いろいろな会話をしている。こんなに父と “交流” するのは今までになかった! このブームは私と父2人の愛情のつながりであり、私の親孝行である。大切な父との大事な時間をこれからも作っていきたい! (S.C.C.N.)
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yoko 私のマイブームはいつでも何かの制作だ。小学生の頃の得意科目は「図工作」だった。参加したクラブ活動は「マスコット人形制作クラブ」「手芸部」「木彫部」「美術部」等の文化部ばかり。家にいる時も、フェルトのマスコット人形や、ワイヤーとビーズで作る動物、ボア生地のぬいぐるみ、かぎ針編み、棒針編み、刺繍、お菓子作りなどなど、いつも何か作っていた。大人になってからもヒマがあれば、お菓子を焼いたり、クマのぬいぐるみを作ったりしていた。アダルトスクールでガラスフュージングクラスとステンドグラスのクラスに参加してからは、ガラス工芸も一時マイブームだった。家族が増えてからは、忙しくてなかなか時間が持てない。子供たちが成長したら、またいろいろなクラフトを楽しみたいと思う。日本でセレクトショップ & サーフィンショップをしている妹も制作好きだ。お店には妹の手作りのアクセサリーやサーフボードのフィンバッグ等も並んでいる。最近、キャンドルメイキングも始めたようだ。夫と義母もいろいろ作るのが好きな人たちだ。子供たちにもモノ作りの楽しさを伝えていきたいと思う。 (YA)
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reiko-san

最近、また庭いじりが楽しくなってきている。基本的にほったらかしなので、気がつくと雑草が生い茂り、野性味あふれた庭に変貌を遂げる。インターネットやら雑誌などで素敵な庭について見聞きするうち、私だったらこんな庭にしてみたいと心のスイッチがオンになると、一気に庭いじりが私のブームになる。これまでのパターンからして、このブームは長くは続かないので、ブームの今を大事にしないと庭が荒れ放題のままになってしまう。とりあえずは、空き時間ができると、伸び放題の雑草を片っぱしから抜いている。小さな庭なのに、雑草を抜くとなると抜いても抜いても終わらない。落ち葉の量も半端ない。レーキやシャベル、ハサミ、ノコギリ、家にある道具を総動員して庭の整備に励んでいる。除草剤は一切使わないので、土の中からはいろいろな虫が出てくる。それを狙って常連の鳥がやってくる。半居候の猫もいつの間にか私のそばに来て、手元足元にじゃれついてくる。一人作業なのだが、にぎやかだ。猫のためにcatnip、人間のためにミントとケールも試しに育て始めた。友達の庭に大量に実るトマトをもらったので、熟しすぎて食べられなかった数個を土に埋めた。我が家でも自家栽培のトマトが食べられるようになったらいいな〜。(RN)

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suzuko-san 切干大根、イカ大根、納豆おろし、なめこおろし、シャキシャキ大根サラダ、なます、おでん・・・私は大根が好きで、常時、私の冷蔵庫には買い置きがある。セールの時などには2、3本も蓄えていたりする。他の野菜よりも比較的日持ちがよく、安価。夕食メニューの常備菜として、かなりの頻度で大根を食している。以前このテーマが出た時、ライムポン酢にはまっていることを書いた。あれは数年前だったと思うが、今だにそのマイブームは続行中で、それに新たに加わったのが大根おろし。前述のように、大根の何かしらの料理はよく作っていたが、大根おろしは、天ぷらとか魚を焼いた時くらいにしか登場しなかった。それが、数か月前に大根おろしが便通に効果的であるという記事を何かで読んで、出っ張ったお腹を少しでも引っ込ますには「これだぁ~!」。Wikipediaをひも解けば、「大根にはアミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼなどの消化酵素が豊富。加えて、ビタミンCを始めとする各栄養素が多く含まれている」とある。そんなに体に良い食品と知ったからには食べずにはいられないと、以来、毎夕食に必ず小鉢で食べている。おかげですこぶる快調。昔から「大根おろしに医者いらず」という格言があるそうだ。大根おろしマイブームも一生続くぞぉ~!  (Belle)
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jinnno-san 今は (というか、今週は 笑) マジックキャッスル-!! 今週は世界の Kenji Minemura 氏が日本から招かれ、マジックキャッスルでパフォーマンス!・・なので、2時間以上かけてけんちゃんに会いにハリウッドへ行っちゃうよ! そして、けんちゃんと共演する年配の奇術師さんが、これまた興味深い方。なんでも彼は、何百年も前から伝わる日本奇術の継承者で、日本ではお弟子さん30人、中には東大寺のご住職さんもおられるとか。ご紹介しますと、マジックキャッスルは魔法だらけの場所で、マジシャンがゴロゴロいる (笑)。彼らのマジックを見てお話するのはもちろん楽しいけれど、今おもしろがっているのは (わたしがね 笑) マジックキャッスルのバーカウンターに座ってバーテンダーとお喋りすることー (とてもニッチでおっさん! 笑)。ワインはボトルで買うほうが絶対お得、と思っていたわたしに「グラスで買っても一緒の値段だし、いろいろな種類が楽しめるからグラスにしなよ」と “飲み方” を教えてくれた、バー部門を仕切るマネージャーさーん! 昨日はワインご馳走してくれたよー (こりゃやめられん! 笑)。 (りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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秋のシーズンのマイブームといえば、2年前からハマっている松茸狩り。Labor Dayの後に雨が降ったら、その2週間後あたりからが収穫の時だと、山で出会ったマッシュルームに詳しそうなおじさんから教わり、いつもその時期を目安に山へ様子を見に行く。今年もそろそろだと思い、2週間ほど前から、週末になると我が家の「秘密のスポット」へ出かけるのだが、今年はまだ出現の気配も感じられない。どうしたことか・・・? 1年目と2年目は、いわゆるビギナーズラックだったのだろうか? それとも今年は不作の年なのか? 松茸がダメとなると、何か収穫しないと気が済まなくなり、他のマッシュルームに目が行くようになる。しかし、これは素人の私たちには危険なこと。松茸なら香りと見た目でほぼ間違えることはないが、他のマッシュルームは食したこともないし、松茸のようなにおいの特徴もないため、図鑑の写真だけが頼りだから。あ〜、悔しいけど、この宝探しのような、見つかりそうで見つからないマッシュルーム狩りの魅力には勝てない。今年も続く私のマイブーム。 (SU)


(2017年10月16日号に掲載)