9/25/2026
■郡緊急サービス局が専用サイトを開設
サンディエゴ郡は9月25日、この秋から冬にかけて観測史上でも最強クラスになるとみられるエルニーニョ現象に備え、住民向けのオンライン情報窓口を開設したと発表した。
運営するのは郡緊急サービス局で、郡の緊急情報サイト「アラート・サンディエゴ (Alert San Diego)」の中に「エルニーニョ2026情報ハブ (El Niño 2026 Informational Hub)」として設けられた。
防災の手引き、災害リスクの情報、郡のツール類を1か所に集め、住民が必要な情報に迷わずたどり着けるようにしている。
■天気情報から土嚢 (どのう) の入手先まで
ハブでは現在の気象状況を確認できるほか、緊急警報への登録方法や、土嚢など必需品の入手先も案内している。
エルニーニョがサンディエゴ郡にどのような影響を及ぼし得るか、郡がどう準備を進めているか、各家庭が今すぐできる対策は何かといった情報も整理されている。
郡当局は、最初の大きな嵐が来る前の「今」から準備を始めるよう住民に呼びかけている。
■エルニーニョ強大化を示す研究
エルニーニョは熱帯太平洋東部の海面水温が平年より高くなる自然の気候現象で、カリフォルニアに雨が多く激しい冬をもたらすことがある。
先月、科学誌サイエンス (Science) に掲載された研究では、エルニーニョは産業革命前より36%以上強まっており、温暖化とともにこの40年でその傾向が加速しているという。
■州も非常事態を宣言
歴史的な嵐のシーズンが予想されることから、ギャビン・ニューサム (Gavin Newsom) 州知事は今月上旬に非常事態を宣言し、緊急対応を支援するためカリフォルニア州兵の出動も要請した。
■大雨・強風・浸水 懸念される被害
郡当局によると、エルニーニョは大雨や強風、山間部の降雪、沿岸部の浸水をもたらす恐れがある。
今回のエルニーニョはすでに記録を塗り替えつつあり、予報官はさらに勢力を強めて観測史上最強になる可能性もあるとみている。
郡の各部署は雨水溝の清掃、インフラの補強、緊急対応要員の増強をすでに始めた。
サンディエゴ市も今月、市内のビーチやミッション湾 (Mission Bay) の岸辺に砂の堤防(サンドバーム)の設置を始めている。
■ハリケーンの余波で沿岸洪水注意報も
折しも、東太平洋を通過したハリケーン「オダリス (Odalys)」と「ポロ (Polo)」の影響で波が高まり、サンディエゴ郡の沿岸には9月30日午後5時まで沿岸洪水注意報が出された。
朝の満潮は約7フィート(約2.1m)に達し、低地での軽い浸水や海岸の浸食が懸念されている。
北部のルーカディア (Leucadia) では崖の崩落によりグランドビュー階段 (Grandview Stairs) が閉鎖された。
浸食がさらに進めば、サンディエゴ郡とサンルイスオビスポ郡を結ぶ鉄道「パシフィック・サーフライナー (Pacific Surfliner)」の運行が止まったり遅れたりする可能性もある。
■過去の崖崩れを教訓にライフガードも警戒
サンディエゴ消防救助局ライフガード部門は、南から届くハリケーン由来のうねりと北西からの風波が重なり、離岸流が強まっていると注意を呼びかけている。
この夏、同局のライフガードは8,000人以上を救助し、その約9割が離岸流によるものだった。
関係者は、2023〜24年の冬に雨が何か月も続き、郡内の海岸線で崖の崩落が相次いだことを挙げ、エルニーニョの暖かい海水が秋冬の嵐に力を与えれば同じような被害が起こり得ると警戒している。
︎上の画像は AI が生成したイメージです。