September 30, 2026

ニューサム知事 ミッドウェイ・ライジング計画を後押しする2法案に署名 スポーツアリーナ跡地再開発が前進

9/29/2026

■州知事が2法案に署名

ニューサム知事は9月29日、旧スポーツアリーナ (Sports Arena) 周辺で計画されている大型再開発「ミッドウェイ・ライジング (Midway Rising)」をめぐる法的・環境面での障壁を取り除くため、上院法案SB 344とSB 958に署名した。

両法案は、地元選出のアキラ・ウェバー・ピアソン (Akilah Weber Pierson) 州上院議員が提出したもので、長年にわたる法廷闘争によって停滞していた計画を前進させることを目的としている。

今回の署名は、住宅・ホームレス対策に関する法案パッケージの一環として行われた。

■住宅4,250戸と1万6,000席の新アリーナ

総事業費$39億(約6,100億円)の計画は、老朽化したスポーツアリーナとその周辺地域を大規模に再開発するものだ。

約49エーカー(約20ヘクタール)の敷地に、住宅4,250戸、13万平方フィートの商業スペース、1万6,000席の新アリーナ、14.5エーカーの公園を整備する。

住宅のうち2,000戸は、手頃な価格の住宅として供給される予定だ。

サンディエゴ市議会は2022年9月、この市有地の再開発事業者としてミッドウェイ・ライジングを選定していた。

■争点は「高さ30フィート制限」

計画を進めるうえで最大の障害となってきたのが、建物の高さ制限をめぐる法廷闘争だ。

有権者はこれまで2度の住民投票で、ミッドウェイ地区を沿岸部の高さ30フィート(約9m)制限の対象から外す措置を承認した。

しかし、いずれも市の環境影響評価をめぐる訴訟によって覆された。

さらに今夏、市が最新の措置を撤回したことで、同地区には再び30フィートの高さ制限が適用されることになった。

■2法案の中身

SB 344はミッドウェイ・ライジングに限定して適用される法律で、市議会が採決すれば、すでに完了している環境影響評価を利用して計画を進められるようにする。

一方、SB 958は州全体に適用され、建物の高さが増すこと自体によって生じる環境への影響を、カリフォルニア州環境品質法 (CEQA) 上の重大な影響とはみなさないと定めている。

ただし、SB 958そのものが市の高さ制限を変更するわけではない。

また、今回の知事署名によって開発計画そのものが承認されたわけではなく、今後はサンディエゴ市議会による最終承認手続きが必要となる。

■市長は歓迎 地元からは懸念の声も

トッド・グロリア (Todd Gloria) 市長は声明で、何十年にもわたって続いてきた議論を実際の行動に移すための重要な一歩だとして、今回の署名を歓迎した。

市長は、数千戸の住宅と、市民に長年約束されてきた世界水準のアリーナの実現に期待を示している。

一方、長年この計画に反対してきた住民からは懸念の声も上がっている。

ペニンシュラ地区計画委員会のエリック・ロー (Eric Law) 委員長は、SB 958によって、洪水や交通への影響を理由に住民が計画に異議を申し立てることが難しくなる可能性があると指摘している。

■州議会でも賛否

SB 344は州下院で80票中72票の賛成を得て可決され、州上院では全会一致で通過した。

反対票を投じたのは2人で、そのうちの1人、サンディエゴ選出の共和党カール・デメイオ (Carl DeMaio) 州下院議員は、政治的なつながりを持つ開発業者に特例を認めることは「最悪のメッセージ」だと批判した。

一方、事業者側はニューサム知事、ウェバー・ピアソン議員、グロリア市長に感謝を表明し、市の最終承認に向けて引き続き手続きを進めるとしている。

︎上の画像は AI が生成したイメージです。