2024年9月1日
サンディエゴを含む南カリフォルニア一帯を襲った歴史的な夏の熱波により、ネズミの大量発生が懸念されている。
害虫駆除専門家によると、この異常な気象条件がネズミの行動を活性化させているという。
スミス害虫管理社 (本社:サンノゼ市) のザカリー・スミス社長は「今夏に経験した熱波こそが、ネズミの急増を促進した要因」と
プレスリリースで報告している。
「野生環境がネズミにとって過酷すぎると、食料や繁殖地を求めて人家に侵入する。それが現実的に起こっている」と警告。
ネズミの侵入が疑われる屋内での典型的な現象としては、糞 (ふん) や噛み跡、埃 (ほこり) の中の足跡、小動物が動く物音が
挙げられる。
屋根裏、地下室、家電機器などの裏側に巣のようなものが形成されていると、侵入の可能性は高いとスミス氏は説明する。
ネズミの侵入を阻止するには、屋内の隙間を封じ、家の周りの植生を刈り取って “聖域” を減らすことが肝要。
また、食料や水の供給源を断つことも重要で、密閉容器を使用して食品ロスや食べ残しを片付け、定期的にゴミを処分する必要がある。
さらに、水漏れを修理し、停滞水を取り除くことも推奨されている。
「侵入を未然に防ぐことは侵入後に対処するよりも容易で効果的」とスミス氏は強調する。
さらに、ネズミの活動を確認した場合は、早期の対策としてマウストラップ (ネズミ捕獲器) を使用することで、問題が手に負えなくなる前にコントロール可能になるとアドバイスしている。
ネズミの侵入は健康リスクや家屋破壊を引き起こす危険性があるので早期対策が急務となる。
(2024年9月16日号掲載)