Friday, 27 December 2024

SD沿岸部~米墨国境で地震続く マグニチュード3~5の揺れ頻発

2024年1月16日

1月15日午前2時44分頃、SD郡LA郡に及ぶ広範囲の沿岸地域有感地震が発生した。

地震の規模はマグニチュード (M) 4.4

震源地はサンディエゴ沖約70マイル (約113キロ) の地点、チャネル諸島の最南端サンクレメンテ島 (LA郡) の南約25マイル (約40キロ) の海底で、震源の深さは約3.7マイル (約6キロ)。


米国地質調査所 (USGS) 附設の地震計測マップ「Did You Feel It? = DYFI」によると、この地震は
SD郡全域に加え、オレンジリバーサイドLA郡の一部で有感が確認されたとしている。

被害状況と負傷者の有無は不明。


USGSによると、カリフォルニアでは毎年約500回の地震が発生する。

SD郡はCA州の他地域と比較して地震が少ないと言えるが、1984年以降、同郡の地震活動はそれまでの50年間に比べて約2倍増加している。


昨年11月30日深夜から12月3日午後にかけて、SD郡東部に隣接するインペリアル郡オコティーヨ地区を震源とするM4.8、M3.5、M2.6、M3.4の群発地震が起き、以後も小規模な揺れが続いた。


USGSのデータによると、SD郡内で起こり得る大規模な地震は、ローズキャニオン断層 (SD市西部) によるM7.2エルシノア断層 (郡北部) とサンハシント断層 (郡東部) によるM7.6の地震と推測されている。

約19マイルの長さを持つローズキャニオン断層は、SD市内ミッションバレー地区から北西に伸び、ラホヤのマウント・ソルダッドを通って太平洋に向かい、オーシャンサイド断層などと合流しており、都市部を直撃する危険度最も高い


SD郡で記録された最大の地震は1862年5月27日に発生した推定M6.0

以降162年間、この規模を超える揺れは記録されていない。



(2024年2月1日号掲載)