Thursday, 26 December 2024

SDで洪水被害、非常事態宣言 床上浸水、鉄砲水、車横転・・・

2024年2月5日

1月22日から数日間、サンディエゴ郡全域は太平洋沖から内陸部へ速いペースで移動する暴風雨に見舞われ、各地で発生した鉄砲水により車両が横転する
被害が続出した。

床上浸水した自宅から、腰まで水に浸かった住民がペットを抱えて運ぶ姿も見られた。


この豪雨は全米の広範囲を通過し、カリフォルニア全域で倒木をもたらすなど、多くの街路は洪水状態となった。


国立気象局 (National Weather Services = NWS) の発表によると、当局が計測を始めた1850年以来、1月22日のSD市の終日降雨量は4番目に多かった。

1月の単日としては最多記録を更新した。


太平洋沿岸部の各都市の降雨量は1月全体で平均約2インチ (約5センチ) ほどだが、SD市はこの日だけで驚異的な2.73インチ (約6.9センチ) を記録した。


SD市内の一部地域では、洪水で流された車両が積み重なる異様な光景も出現した。

ダウンタウン東部のマウンテンビュー地区、南部のシェルタウンとサウスクレスト地区では路面冠水が発生し、州間高速道路15号線 (I-15) を含む複数のフリーウェイが影響を受けた。


NWSは州間高速道路8号線 (I-8) 沿いの市内を流れるサンディエゴ川が氾濫し、FWYと近接する道路の走行・歩行は危険と警告。

SD市消防局 (SDFD) はサンディエゴ川とティファナ川の急流から少なくとも24人が救助されたと発表した。


被災状況視察でSDを訪問していたギャビン・ニューサムCA州知事は1月23日、当地で緊急事態を宣言し、広範囲にわたる洪水の復旧作業を支援する措置を講じた。

同日、トッド・グロリアSD市長も非常事態宣言を発出し、避難住民を収容する緊急シェルターを設置した。


もう一つの「冬の嵐」が約2週間後の2月5日に南カリフォルニアを襲来。

SD郡全域に少なくとも3日連続の雨をもたらし、NWSは洪水警報を出した。

 

(2024年2月16日号掲載)