2/9/2025サンディエゴ郡では、インフルエンザ感染者数が過去5年間で最多となり、インフルエンザA型、COVID-19、RSV (呼吸器合胞体ウイルス)、ノロウイルスの「4重感染 (クアッドデミック)」が同時に猛威を振るっている。これにより、地元の病院だけでなく、全米の医療機関にも大きな負担がかかっている。
■ カリフォルニア州および全米で感染拡大が深刻化
米国疾病予防管理センター(CDC)の最新データによると、カリフォルニア州を含むほとんどの州で呼吸器系感染症の流行レベルが「非常に高い」とされている。
■ サンディエゴ郡の感染状況(2月1日までの週のデータ)
• インフルエンザ感染者数:4,100人以上(前年同時期の約700人と比較し、大幅増加)
• 入院者数:405人
• インフルエンザによる死亡者数:2024年12月以降で73人
■ 予防接種の重要性を強調
サンディエゴ郡の公衆衛生当局は、特に子どもたちに今シーズンのインフルエンザワクチン接種を強く推奨している。これは、最近ワクチン未接種だった10代の若者3人がインフルエンザで死亡したことを受けたものだ。
• サンディエゴ郡の5歳~17歳の子どもの約80%がワクチンを未接種
• 今シーズンは全国的に、またカリフォルニア州内でも、子どもたちのワクチン接種率が低い傾向
■ 専門家の見解:「まだ間に合う」
サンディエゴ郡の暫定公衆衛生責任者アンキタ・カダキア医師は、次のようにコメントしている。
• 「今年のインフルエンザシーズンは、過去数年と比較して特に長く、厳しい状況が続いている。まだ終わりではない」
• 「インフルエンザワクチンは重症化や死亡を防ぐ最善の方法。まだ間に合うので、接種を受けてほしい」
■ ワクチン接種はどこで受けられる?
• 医師の診療所や薬局(CVS、Walgreens など)で接種可能(健康保険適用)
• 無保険の人も公衆衛生センターや地域クリニックで無料接種が可能
インフルエンザの流行はまだ収束の兆しがなく、今後も感染拡大が懸念される。感染予防のためにも、できるだけ早くワクチン接種を受けることが推奨されている。