Thursday, 26 December 2024

SD郡北部にマウンテンライオン オーシャンサイド内陸部で目撃

2024年3月31日

サンディエゴ郡北部のオーシャンサイド内陸部で3月19日~21日の3日間に、マウンテンライオン (クーガピューマ) の目撃情報が複数回にわたり地元警察に寄せられた。

当局の発表によると、最初の目撃者からの報告は3月19日午前1時40分。

続いて20日午後10時にも通報があった。

さらに21日にもオーシャンサイド市サンルイスレイ地区から同様の報せが届いた。

それらが同一の動物かは不明という。


警察当局はこの地域の居住者に対し、近くで獰猛 (どうもう) な野生動物と遭遇したら目撃場所と時間をオーシャンサイド市警部署/☎︎760-435-4911 に報告してほしいという。

動物が攻撃的・敵対的で危険を感じた場合は「911」に通報するよう呼びかけている。


大型ネコ科ネコ属のマウンテンライオンは北米大陸東部~南米全域に広く棲息している。

成獣は体長150センチ以上、体重90キロ以上になることもある。

剃刀 (かみそり) のように鋭利な爪を持ち、時速80キロに及ぶ俊足が特長。


米国マウンテンライオン財団 (Mountain Lion Foundation) の説明によると、夜明けや夕暮れに活動が活発になり、ハイキング中に遭遇する可能性が高いという。

その場合、身を屈 (かが) めたり座ったりせず、背筋を伸ばして直立姿勢で対峙 (たいじ) する。

そして背を向けずゆっくりと後退していく。

もし、接近してきた場合は、身体を大きく見せて大声で威嚇 (いかく) し、必要に応じて物を投げて身を守ることを勧めている。


実際には、マウンテンライオンに襲われるケースは少なく、北米全体で年平均6回程度。

事故記録が最多のカリフォルニア州でも1986年以降は20件ほどしかない。


(2024年5月1日号掲載)