2024年2月13日
パドレスのダルビッシュ有投手は同僚になった松井裕樹投手から刺激を受けながら、メジャー13年目のキャンプをスタートさせた。
メディアに英語やスペイン語であいさつした後輩に「チャレンジ精神があるし、僕も良い影響を受けている」と気持ちを新たにしていた。
昨季終盤に痛めた右肘 (ひじ) は順調に回復し、キャッチボールの軌道も力強い。
キャンプ前に入ったブルペンでは球速が150キロを超え「問題なく投げられている」と、8月に38歳となるベテランに衰えの2文字はない。
同じナ・リーグ西地区の強敵ドジャースに大谷翔平選手や山本由伸投手が加わったことで、ライバル心はより強くなった。
「打者大谷君と対戦する機会が今までなかったので、すごく楽しみ。
一つでも多く彼らに勝ちたい」と力を込める。
先の計画を立てず、日々の最善を求める姿勢は今年も変わらない。
だから、ドジャースと戦う開幕シリーズでの登板も今の時点では決まっていない。
「体は毎日変わる。ベストの状態に持っていくために何をしようかを考えていくことを、ずっと積み重ねてきた」。
13年目も焦らずに仕上げていく構えだ。
松井投手も2月11日に初のキャンプイン。
「気持ちが高ぶる。しっかり準備してきたつもり」と語った。
両球団は3月20日に韓国・ソウルで開幕を迎えるため、例年より早く始動している。
(2024年3月1日号掲載)