2023年12月8日
MLBは12月6日、ヤンキースがパドレスから強打のフアン・ソト外野手 (25) とトレント・グリシャム外野手 (27) をトレードで獲得したと発表。
米メディアも、ウインター・ミーティングで成立した最大級のトレード (2対5) と一斉に報じた。
パドレスには今季9勝のジョニー・ブリトー (25)、今季防御率2.75のマイケル・キング (28)、2.87のランディ・バスケス (25)、今季マイナーリーグ最優秀投手ドリュー・ソープ (23) ら4人の右腕投手と日系米人のカイル・ヒガシオカ捕手 (33) の5選手が移る。
今季、パドレスとヤンキースは82勝80敗と辛うじて勝率5割は超えたものの (.506)、共にプレーオフ出場を逃している。
パ軍は今季14勝を挙げてサイ・ヤング賞を受賞した本格派左腕ブレイク・スネル投手 (31) がフリーエージェント (FA) でチームを去り、来季に向けてブルペンを含む投手陣の再建が急務となっていた。
ヤ軍から移籍した4投手はいずれも「即戦力」としての力量を備えている。
今後は左腕投手の補強が課題となる。
ヤ軍は右の中心打者アーロン・ジャッジ外野手 (31) と並ぶ左のスラッガーを求めていた。
ジャッジ外野手は2022年に62本塁打でア・リーグMVPに輝いたが、今季は靭帯挫傷などで一時戦列を離れた。
強打者ソト外野手と “HRを打てる1番打者” グリシャム外野手の加入で攻撃力がアップされそうだ。
今季、ソト選手は全162試合に出場し、打率.275、本塁打35 (自己最多)、打点109の好成績を残した。
また、パドレスの監督を2季務めたボブ・メルビン氏 (62) のジャイアンツ監督就任を受け、後任にマイク・シールド氏 (55) が抜擢された。
同氏は2018年途中から2021年までカージナルスを指揮し、3季連続 (2019~21) でプレーオフへ導いている。
MLB公式サイトはダイヤモンドバックスがタイガースからFAとなった今季13勝の左腕エデュアルド・ロドリゲス投手と4年8,000万ドル (約117億6,000万円) で契約に合意したことを伝えた。
また、オリオールズはフィリーズからFAになった通算417セーブの右腕クローザー、クレイグ・キンブレル投手 (35) と1年契約の年俸1,200万ドル (約17億,000万円) で、レッズはカブスからFAのジェイマー・カンデラリオ三塁手と3年総額4,500万ドル (約66億1,500万円) で合意したと報じられた。
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(2024年1月1日号掲載)