2023年12月8日
米沿岸警備隊 (USCG) は2023年11月~12月にかけて太平洋沿岸で数回の大規模な麻薬取締を実施した。
USCGは12月6日、大型海洋保安船の旗艦「ウェッシュ」と「アクティブ」がメキシコ沿岸および中南米の海域で合計18,219ポンド (約8.3トン) のコカインを押収。
サンディエゴ沿岸だけで数千ポンドを陸揚げした。
押収された麻薬の末端価値は2億3900万ドル (約417億円) 以上と見積もられている。
密輸コカインは6隻の異なる船から押収された。
船舶の中には5,500ポンド (約2.5トン) 以上のコカインを積載していた自走式半潜水艦
(semi-submersibl) も含まれていた。
USCGによると、麻薬密輸の捜査で自走式半潜水艦が摘発されたのは東太平洋では3年以上ぶりのこと。
タラ・マグラス連邦検事は「米沿岸域および市街地への大量コカイン流入を阻止した (USCGの) 功績を称賛したい。
その成果は間違いなく国民の命を救う」と述べた。
2023年はUSCGによる不法薬物の摘発が相次いだ。
7月には太平洋方面東部管轄区で17,100ポンド (約7.8トン) のコカインとマリファナがSDで押収されている。
その時の合計末端価格は推定約1億5,800万ドル相当 (約215億2,000万円)。
これまでSDで一度に摘発された最大の不法薬物量は、麻薬取締局 (DEA) が2022年7月に米墨国境を越えて陸路を北上するトラックから押収したメタンフェタミン (通称メス) 約5,000ポンド (約2.3トン) だった。
2023年5月~12月までのUSCGの巡回パトロールで密売船から押収した麻薬総量は35,000ポンド (約16トン) を超えた。
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(2024年1月1日号掲載)