11/20/2025
害虫駆除大手オーキン (Orkin) の「2025年 “ネズミ都市” ランキング (Rattiest Cities 2025)」でロサンゼルスが調査開始以来、初めて全米1位となり、常連のシカゴを抜いた。温暖な気候、外食産業の拡大、食料と隠れ家を提供する高密度な街並みが、通年でネズミの生存に最適な条件を生んだと分析された。
▪️CA州都市上位に
カリフォルニア州はトップ50に4都市が入り、州別で最多。順位は1位LA、4位サンフランシスコ、19位サクラメント、24位サンディエゴ。全米 “ラット首都” の不名誉を背負う。オーキンは気象や都市インフラ、人間の行動の変化が活動域のシフトを招いたと指摘する。
▪️全米トップ10
1位LA、2位シカゴ、3位NY、4位サンフランシスコ、5位ハートフォード、6位ワシントンD.C.、7位デトロイト、8位フィラデルフィア、9位ミネアポリス、10位デンバー。
▪️調査方法と背景
2024年8月20日〜2025年8月21日に持ち家世帯で新規に提供した齧歯 (げっし) 類対策サービス件数を集計し、通報・受診の多い都市を示すスナップショットとして公表。ネズミは人間同様に住まい・食料・水を求める適応力の高い動物で、気温が下がる秋は屋内への侵入が増える傾向がある。
▪️生活者への示唆
都市部の温暖化やスプロールで侵入経路が拡大する中、家庭では餌場 (生ゴミ・ペットフード) の管理、隙間封鎖、早期駆除相談が重要になる。観光や外食の賑わいと表裏一体の衛生リスクに、自治体・事業者・住民の連携した対策が求められる。
*原文:https://www.orkin.com/press-room/worst-cities-for-rats-los-angeles