2024年7月19日
サンディエゴ郡保健福祉課は7月19日、郡内のCOVID-19陽性率が14%を超えたことを受けて、住民にワクチン接種と体調不良時の検査を自発的に受けるよう進言した。
盛夏を迎えて、SD郡を含むカリフォルニア州全域でウイルスの活動量増加が確認されている。
カリフォルニア大SD校健康課 (UCSD Health) は同日、7月に入って陽性者に呼吸器疾患の増加が見られることから、郡内の感染状況を「イエローティア (yellow tier)」のレベルへ移行すると発表。
イエローティアでは受診者にマスク着用を推奨し、呼吸器疾患を疑われる場合はマスク着用が義務付けられる。
また、地元の多くの医師によると、最近の症例では新たな「フラート (FLiRT) 変異株」が検出されているという。
入院患者数は増加しているがコロナ禍ピーク時の水準には達していない。
フラートは「JN.1」から派生した3つの変異株「KP.3」「KP.2」「LB.1」が感染症例の7割以上を占め、免疫系を巧妙に回避して効率的に感染を広げる特徴がある。
今年になってワクチン接種をしていない人、半年以上前に自然感染した人は、これらの変異株に対する免疫力が低く、今夏に感染が急増した理由と思われる。
検査率を向上させるために、郡当局は地域の公衆衛生センターでの無料検査の便宜を拡大した。
予約を奨励しているが、状況に応じてウォークインも受け付けている。
検査場所と時間は以下の通り:
◆Central Region Public Health Center / 1501 Market St., SD / 9am -12pm、1-3pm / 月曜&水曜。
◆South Region Public Health Center / 690 Oxford St., Chula Vista / 9am -12pm、1-3pm / 月~木曜。
◆East Region Public Health Center / 460 N. Magnolia Ave., Ste. A, El Cajon / 9am-12pm、1-3pm / 火曜&木曜。
(2024年8月1日号掲載)