11/27/2024
カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタール (Alimentation Couche-Tard ) のアレックス・ミラー社長は11月26日、セブン&アイ・ホールディングスに対する買収提案について「粘り強く、友好的なアプローチを継続し、最も魅力的な結果を生み出すように努める」との考えを示した。
決算説明会で語った。
クシュタールは当初6兆円程度だった買収額を積み増し、7兆円規模の提案をしている。
ミラー氏は、買収を実現するために必要な資金の調達に「自信を持っている」と強調。
買収提案について「我々は共に成長し、世界中の顧客に提供するサービスや商品を強化する絶好の機会を見出している」と語った。
セブン&アイ・ホールディングスの創業家側は買収提案への対抗策として自社買収 (MBO) による株式の非上場化を検討している。
クシュタールは友好的なアプローチをするとしているものの、米国の経済アナリストなどの一部は、セブン&アイ・ホールディングス側から同意を得られないまま株式公開買い付け (TOB) などを行う敵対的な買収に踏み切る可能性もあるとみている。
クシュタールが決算説明会に先立つ11月25日に発表した8~10月期決算は、売上高が前年同期比6%増の174億530万ドル (約2兆6,500億円) だった。
主力のガソリン販売が堅調で、過去の事業買収も売り上げを押し上げた。
ただ、営業費用などの増加が響き、純利益は13%減の7億880万ドル (約1,067億円) だった。
*Picture: © Piotr Swat / shutterstock.com
(2024年12月16日号掲載)