January 18, 2026

トランプ氏「米国に無益なUSMCA」自動車産業反発 供給ネットの行方焦点に

1/13/2026

USMCA trump 1 l1▪️「カナダは必要としているが米国に利点なし」 製造回帰を強調
トランプ大統領は1月13日、米国・メキシコ・カナダ協定 (The United States-Mexico-Canada Agreement=USMCA) について「米国にとって本当の利点はなく、無関係だ」と述べ、米国内への製造回帰を改めて促した。「カナダは望んでいる。必要としている」とも語り、協定維持を求めるのは主にカナダ側だとの認識を示した。発言はミシガン州ディアボーンのフォード工場視察中で、デトロイトでの経済演説を前にしたもの。

▪️デトロイト3社は3国一体の部品調達 「北米統合は強み
一方、自動車業界は USMCA が北米生産の前提になっていると訴える。いわゆるデトロイト3社 (GM、フォード、ステランティス) はメキシコとカナダの部品生産を含むサプライチェーンへの依存度が高く、両国でも多数の車両を生産している。GMのマーク・ルース社長は同日に「供給網は3国すべてにまたがり、単純ではない。非常に複雑だ。北米全体の枠組みは大きな強みだ」と述べた。

▪️協定は2026年に共同見直し」 延長改定失効判断が政治テーマに
主要自動車メーカーや業界団体は、USMCAが地域統合による効率化をもたらし、コスト面でも大きいとして延長を求めてきた。USMCAは2020年にNAFTAに代わって発効し、6年後の共同見直し (ジョイントレビュー) が定められている。米議会調査局 (Congressional Research Service=CRS) によれば、初回の共同見直しは今年7月に予定されており、協定を継続・改定するのか、あるいは先行き不透明感が高まるのかが、北米自動車産業と通商政策の焦点になりそうだ。