9/30/2026
■米軍、イラクからの撤退を完了
米軍は9月30日、イラクに駐留していた部隊の撤退を完了したと発表した。
過激派組織「イスラム国 (IS)」と戦うために2014年から続いてきた12年間の任務が終了したことになる。
国防総省のショーン・パーネル (Sean Parnell) 報道官は声明で、米兵と装備がイラク北部クルド自治区のアルビル (Erbil) 空軍基地から秩序ある撤収を終えたと明らかにした。
撤収前のアルビル基地には、米軍と有志連合の部隊約1,500人が駐留していた。
■2024年の米・イラク合意に基づき撤退
今回の撤退はバイデン前政権が2024年にイラクと交渉してまとめた合意に基づくもので、トランプ政権が計画を引き継ぎ、9月30日を最終期限としていた。
米軍は昨年、イラクのほとんどの地域の基地から撤収し、北部のクルド自治区に数百人規模の部隊を残すのみとなっていた。
米国がイラクから全軍を撤退させるのは、今回で2度目となる。
■2003年侵攻から23年、2014年に再派遣
米国のイラク駐留は、2003年のサダム・フセイン政権打倒を目指した侵攻に始まる。
駐留規模は、対反乱作戦がピークを迎えた2007年に17万人を超えた。
米軍は2011年にいったん撤退したが、2014年にISがイラクとシリアで勢力を急拡大したことを受けて再び部隊を派遣した。
パーネル報道官は、今回の撤退について、ISを組織的な軍事的脅威として打ち破るために続けてきた12年間の作戦の節目だと強調した。
■トランプ大統領、撤退を歓迎
トランプ大統領はSNSで撤退を「秩序ある」ものと評価し、「地獄への非常に高くついた遠征」が終わったとたたえた。
その後のホワイトハウスでの行事でも撤退について長く語り、そもそもこの泥沼に米国を引き込んだのは長年の非常にまずい判断だったと述べた。
イラクのアリ・アル・ザイディ (Ali al-Zaidi) 首相は撤退をイラクの新時代の始まりだと歓迎し、米国との関係は通常の経済・安全保障の二国間関係に移るとしている。
■米軍撤退後も残る安全保障上の課題
撤退は、米国とイランの戦争が続く中で行われた。
戦火はイラクにも及び、イランが支援する民兵組織が米軍に攻撃を仕掛けることもあった。
クルド自治区の当局者によると、最近の米・イラン紛争の間に同地域は1,000回を超えるドローンや弾道ミサイルの攻撃を受けており、米軍の防空システムが撤去されることに懸念を示している。
イラクは今後も、ISの残党や国内で強い力を持つ親イラン派民兵への対応という課題を抱えることになる。
︎上の画像は AI が生成したイメージです。