2023年12月9日
ネバダ州のネバダ大ラスベガス校で12月6日に起きた銃撃事件で、死亡した3人のうち1人が同校で日本語などを教えていた日本人准教授タケマル・ナオコさん (69) だったことが8日に分かった。
大学などが明らかにした。
タケマルさんの同僚であるマーガレット・ハープ准教授は8日の記者会見で「悲しみに打ちひしがれている」と声を詰まらせた。
タケマルさんは日本語の学習プログラムを作成するために2003年、大学に雇われたと明かした。
「学生のやる気を引き出すのが上手だった」と偲んだ。
バイデン大統領は同日、ラスベガスで演説し、全米で銃犯罪が後を絶たない現状を「異常だ」と厳しく非難し、銃規制強化を訴えた。
下院多数派を握り、銃擁護ロビー団体の支援を受ける共和党に、建設的な議論に応じるよう強く求めた。
サンフランシスコの日本総領事館は「家族や関係者と連絡を取り支援していく」とコメントを出した。
死亡した他の2人は64歳と39歳の教授ら。
大学はホームページに3人の写真を公表し「決して忘れない」と追悼した。
事件は12月6日の日中に発生。
ラスベガス近郊に住むアンソニー・ポリト容疑者 (67) が拳銃を発砲後、駆け付けた警察官に射殺された。
*Picture:© Ken Wolter / shutterstock.com
(2024年1月1日号掲載)