1/6/2026
カリフォルニア州では今年1月1日から、飲酒運転 (DUI) 対策の強化や、路上で停止中の車両付近を通過する際の安全義務拡大など、運転者に影響する新ルールが複数スタートする。DMV (車両管理局) は主要法の施行をまとめて周知しており、日常運転の「うっかり違反」を避けるためにも内容把握が欠かせない。ドライバーは以下に掲げる5つの変更点を要確認のこと。
① DUI 関連:イグニッション・インターロック継続、致死事故の保護観察が最長5年に
DUI 有罪者の車に取り付ける「イグニッション・インターロック (IID)」制度は期限を迎える予定だったが、2033年1月1日まで延長される (AB 366)。また、飲酒運転で死亡事故を起こし「酩酊下の車両致死 (重過失含む)」で有罪となった場合の保護観察期間は、従来の2年から3〜5年に引き上げられる (AB 1087)。
②「スロー・ダウン & ムーブ・オーバー」:停止車両全般に拡大、ハザード点灯も対象
路肩などに停止している車へ近づく際、車線変更または減速して注意して通過する義務が広がる (AB 390)。これまでの対象 (例:標識付きの一部車両) に加え、ハザードランプ点灯や警告器具を示す車両を含む “停止車両全般” が視野に入る。実務的には「可能なら1車線移動、無理なら十分に減速」が基本となる。
③ 赤信号取り締り:新たなカメラ制度、自治体が導入可能に、違反は民事罰のみ
赤信号無視の抑止に向け、自治体が別方式の自動取締カメラ制度を導入できるようになる (SB 720)。DMVは記録された信号無視は刑事ではなく民事のペナルティに限定される仕組みとなる。
④ ナンバープレート妨害:カバー等の製造に罰則強化、最大1,000ドルの罰金
ナンバープレートを視認・読み取りしにくいカバー等について、妨害を目的とする製品・装置をカリフォルニア州内で製造する行為が1,000ドルの罰金対象となる軽罪 (infraction) として明確化された (AB 1085)。有料道路の不正回避など犯罪助長を抑える狙いがある。
⑤ 駐車違反:支払い困難なら減免・分割を要請可能に
駐車違反金について、支払い能力がない場合に自治体が減免・免除でき、求めがあれば支払いプラン (分割) も可能にする枠組みが整った (AB 1299)。罰金の雪だるま化やレッカー移動、差し押さえにつながる事態を防ぎ、低所得層への過度な影響を和らげる狙いがある。
※ 車購入の消費者保護:CARS法 10月1日施行、中古車に「3日解除権」
他に、交通違反そのものではないが、運転者に関係が深い制度変更として CARS法 (SB 766) が今年10月1日に発効する。販売店による条件の誤認表示を禁じるとともに、50,000ドル以下の中古車の購入・リースに3日間のキャンセル権を設け、返品・返金 (手数料も含む) を可能にする。
*原文:https://www.dmv.ca.gov/portal/news-and-media/dmv-highlights-new-laws-in-2026/