11/1/2024
対話型生成人工知能 (AI) 「チャットGPT」を開発した米新興企業オープンAIは10月、三井住友銀行や米金融大手JP モルガン・チェースなど日米欧の9行と40億ドル (約5,970億円) の融資枠を設ける契約を結んだと発表した。
設定された金額の範囲内であれば、必要に応じて資金を借りることができ、AI開発の態勢を強化する。
さらに、66億ドル (約9,840億円) の資金調達を完了したと発表しており、AI開発の加速に向けて、出資と融資枠を合わせて1兆5,000億円を超える巨額の資金を確保した。
9行は他に、米金融大手ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレー、欧州金融大手UBSやHSBCなどを含んでいる。
オープンAIのサラ・フライア最高財務責任者 (CFO) は声明で「融資枠は財務基盤を強化し、将来の成長機会を捉える柔軟性を提供する」とコメントした。
米メディアによると、66億ドルの資金調達ではソフトバンクグループやマイクロソフト (MS) のほか、米半導体大手エヌビディア (NVIDIA)、アラブ首長国連邦 (UAE) の首都アブダビに拠点を置く投資会社などが出資に応じたとされる。
(2024年11月16日号掲載)