February 5, 2026

カリフォルニアでノロウイルス拡大 家庭内 洗濯物 洗濯カゴからの感染に注意

1/31/2026

▪️下水モニタリングで活動上昇 湾岸部とLA周辺で検出が高水準
感染性胃腸炎を起こすノロウイルスが、カリフォルニア州内で広がっている。州当局は1月の複数の流行を受け、季節性の「胃腸風邪」増加にノロが寄与しているとし、下水の監視データでは1月下旬にベイエリアとロサンゼルス周辺で検出が急上昇したという。検出が高い地点として、ノバト、サンラファエル、フリーモント、サンフランシスコ、デービスが挙げられ、周辺地域やリバーサイド郡へも広がりが示唆されている。サクラメント、サンディエゴ、サンノゼでも活動が見られる。

▪️休日後に増えやすい冬の嘔吐病食べ物だけでなく洗濯も感染源に
ノロは「winter vomiting disease (冬の嘔吐病)」とも呼ばれ、便や嘔吐物を介して口に入る (糞口感染=ふんこうかんせん) によって非常にうつりやすい。ホリデー期の集まりの後に胃腸症状が増えやすいのは例年の傾向で、全米でも12〜1月に流行が目立つ。 感染源として「汚染された食品」が注目されがちだが、専門家は家庭内の盲点として汚れた洗濯物や洗濯カゴを挙げる。下痢など症状がある人の衣類は他の家族の洗濯物と分け、汚れが強い場合は漂白剤を用いた短時間サイクルの活用、子どもの下着類は別洗い、十分な乾燥、洗濯カゴ自体の消毒を勧めている。

▪️変異株 GII.17 への警戒も 最大のリスクは脱水 手洗いが最重要
アメリカ疾病予防管理センター (CDC) によれば、ノロは米国で毎年多数の患者を出し、報告される集団発生は年約2,500件に上る。 今回の増加については、比較的新しい系統 (GII.17) の関与を懸念する声もあり、免疫が十分に形成されていない人が多い可能性が指摘されている (*変異株の詳細は今後の解析次第)。症状は激しい嘔吐、強い下痢、腹痛などで、子供や高齢者、基礎疾患のある人ほど脱水が重症化リスクとなる。予防の基本は、アルコール消毒だけに頼らず石けんと水での手洗いを徹底すること。CDCは、手指消毒剤は補助にはなるが代替にはならず、体調不良時は調理・配膳や介護を避け、汚れた衣類やリネンは「飛散させずに扱い、熱めの洗濯と高温乾燥」を推奨している。嘔吐や下痢が続いて水分が取れない、尿が極端に少ない、意識がぼんやりするなど脱水が疑われる場合 (特に乳幼児・高齢者) は、早めの医療相談が望ましい。