11/19/2024
今年のブラックフライデー (11/29) と サイバーマンデー (12/2) は米国経済の回復を占う重要なイベントとして注目される。
インフレの影響が続く中で、消費者がどのような購買行動を取るかが、年末の景気に大きな影響を与えるとみられている。
今年の消費動向は物価上昇に対する消費者の適応力と小売業者の戦略が鍵となる。
2024年も生活費の高騰が続く中、消費者は慎重な買い物を心がける傾向にある。
購買意欲は高いものの、必要な商品に絞り、割引率の高さやコストパフォーマンスを重視する動きが強まっている。
特に、ブラックフライデーでは家電や衣料品などの高額商品、サイバーマンデーでは電子機器やオンライン限定商品への需要が見込まれる。
また、オンラインショッピングの比重が引き続き増えるとみられ、アマゾンやウォルマートなどの大手企業が積極的に割引キャンペーンを展開中。
一方、在庫不足や配送遅延といった課題への対応も求められており、物流業界も対応力を試されている。
ブラックフライデーとサイバーマンデーの売上データは、2024年インフレの影響からの米国経済の回復度を測る指標とされる。
消費者の購買力や信頼感がどの程度アップしているかは、今後の景気動向を占う鍵となる。
連邦準備制度理事会 (FRB) も、これらの消費行動を金融政策の判断基準にすると思われる。
(2024年12月1日号掲載)